今週のドル円は155円台へ急落し、日米の金融政策の綱引きが背景となった。日銀の12月利上げ観測が高まる中、円高要因とドル安要因が交錯する展開が続いた。
今週の為替市場概況では、円が対ドルで独歩高となり、ドルは概ね軟調に推移した。一方、8月雇用統計の改定値が示す労働市場の緩やかな回復が市場心理を支え、全体としては大きな変動は限定的だった。
ドル円は今週大幅に下落し、欧米の金融政策の綱引きや日銀の動向に対する警戒感が強まった。FRBの議長が利上げ姿勢を示唆した局面でドル買いが起きた後、米雇用統計の改定で再び動きが変化する場面もあった。
155円台は強力なサポートラインとして意識されており、もし下抜ければ年初来安値の152円付近まで下落する可能性が指摘されている。日銀の年内利上げ観測は2回程度まで織り込みが進んだとの見方がある。
来週は日米の物価・景況感指標が焦点となり、米国物価の沈静化と日本企業物価の動向次第でドル円のレンジが大きく動く可能性がある。景気ウォッチャー調査の動向次第で日銀の利上げ見通しにも影響が出る見込みだ。
LMCIの動向やFRB内の金融政策見通しの差は、来週の相場にも影響を与える要因として注目される。