タイ・バンコクでのG20後の記者会見で、日銀総裁の植田和男は追加利上げを強気に示した。物価高と円安の進行を背景に、日銀の利上げ加速が注目される状況だ。
G20財務相・中央銀行総裁会議後の記者会見で、植田総裁は日銀の利上げを進める姿勢を明確にした。物価の安定目標2%を上回る状況が続く中、実質マイナス金利の解消を急ぐとの認識が示唆された。
国内の物価動向はエネルギー・食品の輸入コストを含め上昇傾向が続き、CPIは今後3%を上回るとの見通しがある。これにより企業の最終価格転嫁が進むとの見方が広がっている。
米国の金利動向も日銀へ圧力をかけており、FRBが9月に利上げを実施したことから日米の金利差が縮まらず、円安圧力が高まるとの見方がある。
日銀内部では適正金利を3%とする「テイラー・ルール」を根拠に、利上げを加速させるべきだという声も出ている。続報はZAITEN12月号で伝えられる予定だという。