ニチコンのコンデンサ事業を中心とした事業構成とNECST事業の展開を整理し、直近の決算での減益要因や今後の成長領域を事実ベースで整理します。AI・EV向けの導電性高分子ハイブリッド電解コンデンサやスマートエネルギー分野の動向が焦点です。
ニチコンはコンデンサ事業とNECST事業の2本柱で構成され、2026年3月期上期の事業別売上高は計80,732百万円で、コンデンサ事業が49,303百万円、NECST事業が31,429百万円となっています。コンデンサ事業の内訳はアルミ電解が40,779百万円、フィルムが8,524百万円で、NECSTは蓄電が15,993百万円、電源が10,756百万円です。
直近の決算は減益となっており、特にコンデンサ事業の利益が大幅に減少したことが要因として挙げられています。 EV市場の鈍化や設備投資の抑制なども影響し、NECST事業の増益では補い切れませんでした。26年度の中期経営計画の達成は厳しい状況が続いています。
ニチコンはエネルギーソリューション分野の拡大を通じた需要獲得を目指しており、家庭用蓄電システムやV2H、EV急速充電器などを含むNECST事業の成長が期待されています。特にトライブリッド蓄電システムは公的支援の恩恵を受けやすく、今後の市場拡大が見込まれています。さらにサービイズ事業への転換を進め、スマートシティ実現へ向けた製品・サービスの組み合わせを強化する方針です。