世界的に長期金利が上昇する局面で、株式市場の堅調さが続く理由を、日米の金利動向と日本株の割安感の観点から整理する。
まず世界的に長期金利が大きく上昇しており、10年物国債の利回りは日本で約3%、米国で約5%の節目を突破している。金利上昇は継続する勢いを見せている。これにもかかわらず株式市場は堅調さを維持している。
米国市場ではダウやラッセル2000はやや頭重い動きがみられる一方、ナスダック総合やS&P500は最高値圏で推移している。大幅な金利上昇が株式市場の重荷になるはずだが、そうなっていない。
インフレ期待が金利を押し上げる要因であるなら説明はつく。インフレが金利を高める一方、企業利益も膨らむ可能性があるとの考え方がある。
日本株には、物価連動国債の将来予想インフレ率が日銀の目標2%を超えたとの背景があり、これが日本株の堅調さの一部を支えているとされる。
日経平均の予想PERは約18倍、益利回りは約5.6%で、長期金利の3%前後と比較しても割高感は感じられない水準にある。