日銀は2016年1月28、29日の金融政策決定会合の議事録を公開し、黒田総裁が「消費や投資をさらに刺激し、経済を力強いものにする」としてマイナス金利導入を断行した経緯が明らかになった。反対意見は相次いだ。
日銀は極めて異例となるマイナス金利政策の導入を決めた2016年1月28、29日の議事録を公開した。黒田東彦総裁が進める大規模金融緩和策の手詰まりを憂慮する声が複数あったが、総裁は金利を下げることで消費や投資を刺激し、経済を力強いものにすると説明して押し切った。
採決は9名の政策委員のうち総裁ら5名が賛成、4名が反対と薄氷の結果だった。反対した佐藤健裕審議委員は「政策の手詰まり感を印象づける可能性がある」と指摘した。白井さゆり審議委員は仕組みの複雑さが混乱を招くと懸念し、反対の意向を示した。
会合直前には黒田氏が国会でマイナス金利導入を否定していたことも確認できる。
議事録公開を通じ、日銀の大規模金融緩和策に対する当時の委員間の賛否が改めて浮かび上がった。