日本の長期金利が3%を超え約30年ぶりの水準に達した一方、米国や英国の利回りも高水準が続く。中東情勢の不安定化と原油高、財政拡大と金融政策の齟齬が背景にあり、今後も金利の動向と財政・金融の関係悪化を巡る動きが続く見通しだ。
日本の長期金利(10年国債利回り)は10月7日現在で3.105%となり、約30年ぶりの高水準に達した。これに伴い企業の資金調達コストが上昇し、設備投資や企業収益に影響が及ぶ可能性が指摘されている。
米国債金利は10月5日には5.302%まで上昇し、英国債の金利は5.5%台をつける状況が続く。長期金利の上昇は世界経済のインフレ圧力と財政・金融政策の動きが連動して生じていると分析されている。
背景には中東情勢の長期化と原油価格の高止まりがあり、世界各国の財政赤字拡大や中央銀行の利上げが相互作用している。これにより為替市場にも影響が及び、物価動向に結びつく構図となっている。
日本だけで長期金利上昇を止めることは難しいとの見方が多く、財政と金融政策の齟齬が解消されない限り状況の改善は容易でないとの見方がある。今後は中東情勢次第でインフレ圧力が強まる懸念があり、財政金融政策のジレンマがより深刻化する可能性がある。