今週は原油安が進む一方で米金利は5%を超えた状態が続き、強い米景気と世界的な債券安が同時に意識される展開となった。原油と金利の関係を巡る動きが、株式や為替にも影響を与えた。
今週の初めはサウジ原油の輸出回復と東西パイプライン再開などで原油価格が下落し、WTIは95ドル台、北海ブレントは100ドル近辺に落ち着いた。一方で米10年国債利回りは5%を割り込む場面があったが、週後半には再び5%を超え、5.2%台へと上昇した。
原油安がインフレ懸念の後退を促す一方、米国の強い需要と粘着的なインフレ、財政赤字の拡大などが追加利上げ観測を強め、金利は原油から独立して高水準を維持した。さらに原油高の再燃や中東情勢の警戒が原油価格を押し上げ、債券市場は世界的に売られる展開となった。
米経済指標の強さが金利を押し上げる要因として浮上し、5%超えの高金利はドル円や株式市場にも影響を与え続けた。株はAI関連株の動きで堅調さを保つ場面があったが、円は159円近辺まで下落する局面が見られ、週末には円安けん制の動きも意識された。
現在地は原油ショックの後退と高金利の継続という二重の要因を分けて捉える局面に移りつつある。原油が再び動くと金利へ波及する可能性がある一方、5%を超える水準がどこまで持続するか、株式と為替がその水準をどう織り込むかが焦点となっている。