今週は中東情勢の緊迫化で原油が100ドルを超え、米金利上昇の圧力が強まる中、円高が進んだ。週末にかけて供給不安が再び意識される状況が残っている。
今週の世界市場では原油、金利、為替、株といった分野で大きな動きが見られた。中東情勢の緊迫化を背景に原油価格が上昇し、米国の長期金利の上昇も進んだが、円高へと向かう異例の展開となった。
原油は週初の97ドル台から週末にかけて一時109ドル前後まで上昇した。原油の上昇はガソリンなどのコストを押し上げ、インフレ懸念と追加利上げ観測を強める要因となった。
米10年国債利回りはCPI発表後に4.99%台へ上昇。ECBは金利を0.25%引き上げるなど主要国で金利が上昇する流れがあり、世界的な金利上昇が株式市場の重荷となった。
日本では日銀の利上げ観測と円売りポジションの巻き戻しにより円高が進行。円高が進む一方でキャリートレードの縮小にも警戒感が広がった。
週末には中東の供給不安が再燃する材料が伝えられ、原油相場が再び動く可能性が残っている。FRBと日銀の政策動向が来週の焦点となる見通しだ。