9月8日12時時点でドル円は152円台へ円高が進み、約半年ぶりの水準となった。日米の介入は現時点では有力視されず、背景には米国の利上げ観測の変化が乏しい一方で日銀の利上げ観測が高まっていることが挙げられる。
ドル円は8月下旬にかけて円安方向へ推移したが、9月8日12時時点では1ドル=152円台へ円高が進んだ。市場では介入の可能性は低いとの見方が広がっている。背景には米国の利上げ観測に大きな変化がないとの指摘があり、日米金利差は縮小傾向にある。
円高の要因として、日銀の利上げ観測が高まったことが挙げられる。日銀の高田委員が利上げペース加速に前向きな発言を示したことなどが、市場で年内の利上げ回数の織り込みを強めた。金利から逆算した市場参加者の年内利上げ織り込み回数は1.8回を超えるとの見方もある。
最近は米国の金融政策を巡る見通しが分かれており、9月FOMCで利上げが実施される確度と見送られる確度が併存している。賃金上昇率や家賃の上昇鈍化が背景にあるため、米金利の低下とドル安が円高を後押しする可能性があるとの解説もある。