高知の紙メーカーであるニッポン高度紙工業の株価は4カ月半で約3.7倍に急騰後、6月に上場来高値を更新。AIサーバー関連の需要拡大と高耐圧セパレータの恩恵が背景とみられる。現在は4割近く調整した局面。
ニッポン高度紙工業の株価は2026年2月4日に安値2,972円をつけ、その後6月18日に1万1,110円へ急伸。これを受け、株価は上場来高値を更新し、6月末には再び調整局面に入った。株価の上昇はAIサーバー関連の需要拡大と、セパレータを中心とした紙材料の高付加価値化が背景として挙げられる。7月下旬には決算発表を受けて再評価が進み、7月30日には5,730円に下落、7月31日の決算発表後にはストップ高となる6,730円で終了した。9月末時点の終値は6,950円だった。
決算と业务見通しでは、2027年3月期第1四半期の売上高は60億5,300万円、営業利益は17億7,700万円、純利益は12億6,700万円で過去最高を更新。通期予想は売上高210億円を240億円へ、営業利益は44億円を60億円へ上方修正され、年間配当は110円となった。これにより予想EPSは398.2円とされ、PERは約28倍という水準まで高まった。
AIサーバー向けの高耐圧アルミ電解コンデンサ用セパレータの需要が拡大しており、ニッポン高度紙工業の機能材事業の収益性が高まっていると報じられている。ニチコン、日本ケミコンなどの顧客側動向も増産を後押ししており、紙のセパレータがAIデータセンターの電源安定化の要となるとの見方が広がっている。株価は7月以降調整局面を経て、9月末時点で1株あたり利益と市場評価の動向を反映した水準に収れんしている。