日円が一時154.04円まで上昇し、155円台を突破した。来週の日銀の金融政策決定会合での利上げ観測が市場の焦点となっている。併せて8月下旬の対外証券保有の大幅減少を背景に、介入資金調達の可能性も取り沙汰されている。
日円は9月7日に一時154.04円まで上昇し、日中の上昇率は一時1.4%に達した。市場は日銀が来週の会合で連続利上げに踏み切るかどうかに注目しており、円は155円という心理的節目を突破した。9月に入ってからの上昇はわずか5営業日で3.3%の上昇となっている。
MUFGのリー・ハードマン氏は、円の上昇には日銀の利上げ予想の広がりと、年金基金による資金の国内資産への還流が寄与すると分析。今回の動きは短期的な反発ではなく、持続的な円高トレンドの入口になる可能性を指摘した。
来週の日本銀行の利上げ確率は約4分の3と市場は織り込んでいるほか、10月の連続利上げの可能性も市場が探り始めている。ファンドマネジャーは連続利上げがベースラインシナリオになりつつあると述べ、為替市場はこのリスクを反映している。
今回の円高の背景には介入資金の動向も検討されている。財務省は8月26日までの1カ月間に約15.4兆円を介入に投入したことを確認しており、8月末の対外証券保有残高は前月比878億ドル減少した。市場では米国債の売却を通じた介入資金調達の可能性が議論されている。