植田日銀総裁はタイ・バンコクでの会見で、基調物価の上振れを容認せず今後も利上げを続ける方針を改めて示した。基調物価が2%近辺で安定することを重視する考えを示した。
日本銀行の植田和男総裁は、記者会見で一時的な要因を除いた基調的な物価上昇率がこれ以上上がることは容認できないと述べ、政策金利を引き上げる姿勢を改めて鮮明にした。現在の見通しでは、基調物価が2%の物価安定目標にかなり近づいているとして、今後は2%程度で安定させる観点がこれまでより重要になるとの認識を示した。
総裁はG20関連の出張を終えた後の会見で、9月の金融政策決定会合以降の日本経済についてはデータが「おおむね私たちの見通し通りに動いている」と説明し、今回の出張で各国当局者と意見交換したが自分の見立てと矛盾する情報は得られていないと述べた。
基調物価が2%へ到達したかどうかの判断は、今月29、30両日の金融政策決定会合で議論して結論を出す方針で、展望リポートの扱いもこの会合で焦点になる見込みだとした。中立金利の水準については明確な材料はないとし、今後の判断は経済・物価情勢の展望と金融情勢を踏まえて行われると説明した。