ICカード改ざんによる不正視聴
FY2016に初出。6回の記載のうち3回が「悪化」で、最初の「悪化」はFY2018。直近の記載はFY2023。
スカパーJSATがこのテーマで「悪化」側に入ったのは2023年。
直近の記載が「悪化」なのは、ほかに0社。
- FY2023悪化有価証券報告書
「また、近年インターネット経由での不正視聴を幇助する、ネット配信専用違法デバイスが海外より流入しており、これらによる不正視聴が広がるリスクがあります。」
ACASチップによる低減策を記載する一方、海外からネット配信専用違法デバイスが流入し、不正視聴が広がるリスクを新たに明示した。不正ストリーミングデバイス対策協議会への協力も開始している。 - FY2021対処有価証券報告書
「ACASチップはセキュリティ機能が強化されていることに加え2K放送にも対応しており、ACASチップを搭載した4Kテレビ等でも「スカパー!サービス」の視聴がこれまでと同様に可能となっております。今後4Kテレビ等の普及により、B‐CASカードがACASチップに置き換わっていくことで、一定のリスク低減が見込まれます。」
ACASチップのセキュリティ強化と将来的な普及による不正視聴リスク低減を具体的に記載した。ただし、普及しない場合の残存リスクも示している。 - FY2020悪化有価証券報告書
「また、大手ECサイトでのネット配信専用違法チューナーの販売についても、公衆送信権・送信可能化権侵害を幇助する行為に当たるとして、販売差し止め事案が発生しております。」
改ざんB-CASカードに加え、ネット配信専用違法チューナーによる不正視聴を新たな具体的手段として記載した。一方、ACAS採用によるリスク低減策も示した。 - FY2019再掲有価証券報告書
「なお、当社グループはこれらの不正視聴に対し、有料放送事業者各社及びB-CASカードの所有者である㈱ビーエス・コンディショナルアクセスシステムズ等と連携し、損害賠償請求等の法的措置を含むあらゆる手段を講じて厳正に対処いたします。」
B-CASカード等の不正視聴リスクと、関係者連携・法的措置を含む対処方針を再確認した。 - FY2018悪化有価証券報告書
「また、当社グループが提供する有料多チャンネル放送「スカパー!プレミアム」「スカパー!プレミアム光」はB-CASカードとは異なるICカードを利用しておりますが、同様の不正視聴により、当社グループの経営成績等に悪影響を及ぼす可能性があります。なお、当社グループはこれらの不正視聴に対し、有料放送事業者各社及びB-CASカードの所有者である㈱ビーエス・コンディショナルアクセスシステムズ等と連携し、損害賠償請求等の法的措置を含むあらゆる手段を講じて厳正に対処致します。」
従来のB-CASカードに加え、「スカパー!プレミアム」「スカパー!プレミアム光」の異なるICカードにも同様の不正視聴リスクがあると対象範囲を明示した。一方、法的措置を含む対処方針も示している。 - FY2016初出有価証券報告書
「このB-CASカードを改ざんして有料放送を不正に視聴できるようにした改ざんB-CASカードの販売者が逮捕されております。改ざんB-CASカードによる不正視聴は、有料多チャンネル放送全体の健全な普及拡大に多大な悪影響を及ぼすとともに当社グループの経営成績等にも悪影響を及ぼす可能性があります。」
改ざんB-CASカード販売者の逮捕を既発生事象として記載し、不正視聴の継続可能性をリスクとしている。