新型コロナウイルス感染症による海運・引越・施設運営リスク
FY2020に初出。11回の記載のうち5回が「再掲」。直近の記載はFY2025。
乾汽船がこのテーマで「悪化」側に入ったのは2020年。同じテーマの他社とほぼ同じ時期。
直近の記載が「再定義」なのは、ほかに1社。
- FY2025再定義有価証券報告書
「また、特に一般倉庫・文書倉庫事業においてはペーパーレス化による紙取扱量減少、引越事業においては働き方改革による需要減少の影響が想定されます。」
感染拡大そのものを中心とする独立したリスク記述から、ペーパーレス化や働き方改革による需要減少という構造的・継続的な事業環境リスクへ整理されている。 - FY2023-Q3再掲有価証券報告書
「このような状況下、当社グループの倉庫・運送事業におきましては、連結子会社の引越業において、新型コロナウイルスの感染拡大により需要の低迷が継続しており、売上高は前年同期比82百万円減収(△2.8%)の2,902百万円となりました。」
新型コロナウイルス感染拡大による引越需要の低迷が継続しているが、前年同期比では倉庫・運送事業の赤字幅が縮小している。 - FY2023-Q2対処有価証券報告書
「また、新型コロナウイルスの感染拡大に起因した海上輸送の混乱は解消に向かいつつあり、ゼロコロナ政策を継続する中国を除いた各国各港での検疫緩和・撤廃により、港湾処理能力が改善し、輸送能力が向上したことも、運賃上昇圧力を抑える要因となりました。」
新型コロナウイルス感染拡大に起因する海上輸送の混乱は解消に向かいつつあり、中国を除く各国各港の検疫緩和・撤廃で港湾処理能力と輸送能力が改善したと記載している。一方、引越需要の低迷は継続している。 - FY2023-Q1再掲有価証券報告書
「当社グループの倉庫・運送事業におきましては、連結子会社の引越業において、新型コロナウイルスの感染拡大により需要の低迷が継続しておりますが、事務所移転の取扱高の持ち直しにより、売上高は前年同期比28百万円増収(+2.6%)の1,110百万円、セグメント利益は前年同期比34百万円増益(+305.7%)の45百万円となりました。」
新型コロナウイルス感染拡大による引越需要の低迷は継続しているが、事務所移転の取扱高の持ち直しが業績を一部補っている。 - FY2022-Q3再掲有価証券報告書
「このような状況下、当社グループの倉庫・運送事業におきましては、連結子会社の引越業において、新型コロナウイルスの感染拡大により需要の低迷が継続しておりますが、事務所移転の取扱高の持ち直しにより、売上高は前年同期比163百万円増収(+5.8%)の2,985百万円となりました。」
新型コロナウイルス感染拡大による引越需要の低迷は継続しているが、事務所移転の取扱高の持ち直しが一部を補っている。 - FY2022-Q2再掲有価証券報告書
「連結子会社の引越業において、新型コロナウイルスの感染拡大により需要の低迷が継続しておりますが、事務所移転の取扱高の持ち直しにより、売上高は前年同期比137百万円増収(+7.4%)の2,012百万円となりました。」
新型コロナウイルス感染拡大による引越需要の低迷は継続しているが、事務所移転の取扱高の持ち直しが業績を一部補っている。 - FY2021悪化有価証券報告書
「外航海運事業においては、新型コロナウイルス感染症による船員交代が最大の問題となっております。乗下船国での出入国規制等により、スムーズな乗組員交代が出来ない状況が継続しております。乗船の長期化による乗組員の身体面、精神面での不調が発生するリスクが高まり、その結果、安全航行への懸念も強まります。」
感染症リスクについて、海運では船員交代の長期化と安全航行への懸念を継続的な最大問題として明示した。加えて、引越需要減少、月島荘のクラスター・入居率低下、従業員感染など影響範囲を具体化している。 - FY2021-Q3再掲有価証券報告書
「外航海運事業におけるスモールハンディ船の市況は、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大の影響により一時的に大きく下落しておりましたが、各国の経済活動再開の動きを受け、4月下旬に底を打ち、その後は順調に回復いたしました。一方で、各国の港におけるPCR検査等による停泊日数の増加、渡航制限や隔離措置による船員交代及びリモートドック対応等の問題は収束しておらず、収入機会の減少やコストの増加に繋がっており、市況上昇効果のすべてを享受できない状況であります。 一方で、連結子会社の引越業では、新型コロナウイルスの感染拡大による需要減退に伴い、取扱高が大幅に減少いたしました。」
新型コロナウイルス感染症の影響は、海運における停泊・船員交代・リモートドック対応の問題と、引越業の取扱高大幅減少として継続している。 - FY2021-Q2悪化有価証券報告書
「外航海運事業におけるスモールハンディ船の市況は、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大の影響により一時的に大きく下落しておりましたが、各国の経済活動再開の動きを受け、4月下旬に底を打ち、その後は順調に回復いたしました。一方で、各国の港におけるPCR検査等による停泊日数の増加、渡航制限や隔離措置による船員交代及びリモートドック対応等の問題は収束しておらず、収入機会の減少やコストの増加に繋がっており、市況上昇効果のすべてを享受できない状況であります。 一方で、連結子会社の引越業では、新型コロナウイルスの感染拡大による需要減退に伴い、取扱高が大幅に減少いたしました。」
新型コロナウイルス感染症の影響が、海運では停泊・船員交代・ドック対応による収入機会減少とコスト増加、引越では取扱高の大幅減少として継続・拡大している。 - FY2021-Q1顕在化有価証券報告書
「外航海運事業におけるスモールハンディ船の市況は、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大によって下落しておりましたが、各国の経済活動再開の動きを受け、4月下旬に底を打ち、その後は順調に回復いたしました。 連結子会社の引越業において、新型コロナウイルスの感染拡大による需要減退に伴う取扱高の減少等を受け、売上高は前年同期比338百万円減収(△25.7%)の975百万円となりました。 新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、集客が困難となった店舗テナントへの賃料減免対応を実施いたしましたが、業績への影響は限定的でありました。」
新型コロナウイルス感染症のリスクが、海運市況の下落、引越需要・取扱高の減少、店舗テナントへの賃料減免として実際の事業影響に現れている。一方、海運市況は4月下旬に底打ちし、不動産業績への影響は限定的と記載している。 - FY2020初出有価証券報告書
「新型コロナウイルス感染症の拡大によるリスクは、収束時期や今後の世界動向を予想することが困難であるため、当連結会計年度末現在において既に顕在化しているリスクを以下に記載いたします。」
新型コロナウイルス感染症を独立したリスクとして初めて明示し、海運市況の収縮、乗組員交代・ドック修繕の停滞、引越需要の激減、商業店舗の賃料減免可能性を記載している。