棚卸資産・保有不動産の価値下落と資金固定化リスク
FY2022に初出。10回の記載のうち6回が「悪化」で、最初の「悪化」はFY2024-Q1。直近の記載はFY2026-H1。
ハウスフリーダムがこのテーマで「悪化」側に入ったのは2025年。同じテーマの他社の中央値(2022年)より3年遅い。
テーマ全体が最も大きく悪化側へ動いたのは2022年。40社中14社が悪化側に。
直近の記載が「悪化」なのは、ほかに12社。
- FY2026-H1悪化有価証券報告書
「当中間連結会計期間における営業活動による資金の減少は478百万円(前年同期は1,126百万円の資金の減少)となりました。これは主に、税金等調整前中間純利益456百万円、棚卸資産の増加額872百万円、法人税等の支払額163百万円等によるものであります。」
棚卸資産が中間期中に872百万円増加し、販売用不動産と仕掛販売用不動産の合計は8,663百万円となった。在庫による資金固定化リスクが継続・拡大している。 - FY2025悪化有価証券報告書
「事業の採算性や顧客ニーズの動向等を考慮しつつ、販売用不動産等の棚卸資産(以下「棚卸資産」)を積極的に取得・保有しており、また、保有と販売のバランスを図りながら賃貸用不動産の取得を進めており、2025年12月期末における棚卸資産は7,841百万円、有形固定資産3,823百万円となっております。」
棚卸資産は前期末の7,796百万円から7,841百万円、有形固定資産は3,787百万円から3,823百万円へ増加し、保有不動産・在庫への資金固定化リスクが拡大している。 - FY2025-H1悪化有価証券報告書
「販売用不動産 3,248,942 4,037,592 仕掛販売用不動産 4,462,426 4,730,522 有形固定資産合計 3,787,737 3,866,846」
前期末比で販売用不動産と仕掛販売用不動産の合計が7,711百万円から8,768百万円へ増加し、有形固定資産も増加している。棚卸資産・保有不動産への資金固定化リスクが拡大している。 - FY2024棚卸資産増加と保有固定資産減少の併存有価証券報告書
「2024年12月期末における棚卸資産は7,796百万円、有形固定資産3,787百万円となっております。」
棚卸資産は前期末7,545百万円から7,796百万円へ増加した一方、有形固定資産は4,857百万円から3,787百万円へ減少した。滞留在庫・価値下落による資金固定化リスクと、事前協議・早期売却による対応策は継続している。 - FY2024-H1棚卸資産・固定資産の増加継続有価証券報告書
「販売用不動産 2,088,838 2,446,481 仕掛販売用不動産 5,408,200 5,074,056 有形固定資産合計 4,856,514 4,982,554」
前期末比で販売用不動産と有形固定資産は増加し、仕掛販売用不動産は減少した。棚卸資産合計は小幅に増加しており、在庫・保有不動産への資金固定化リスクが継続している。 - FY2024-Q1悪化有価証券報告書
「販売用不動産 2,088,838 2,452,650 仕掛販売用不動産 5,408,200 5,650,283 有形固定資産合計 4,856,514 4,982,118」
前連結会計年度末から棚卸資産は増加し、有形固定資産も増加している。棚卸資産・保有不動産に資金が固定化するリスクの実績面で、在庫負担の拡大が確認される。 - FY2023棚卸資産減少と保有固定資産増加の併存有価証券報告書
「2023年12月期末における棚卸資産は7,544,856千円、有形固定資産4,856,514千円となっております。」
棚卸資産は前期末の9,370,692千円から減少した一方、保有目的変更や賃貸不動産取得により有形固定資産は1,436,026千円から4,856,514千円へ増加した。滞留在庫・価値下落リスクと事前協議・早期売却による軽減策は継続している。 - FY2022初出有価証券報告書
「2022年12月期末における棚卸資産は9,370,692千円、有形固定資産1,436,026千円となっております。」「一方で、顧客ニーズの低下等により、滞留在庫として資金が固定化する可能性、値引き販売等により利益率が低下する可能性、不動産市況の著しい悪化等によってそれらの価値が下落し、評価損の計上や減損処理を行うことになった場合、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。」
棚卸資産・有形固定資産の残高を示したうえで、滞留在庫による資金固定化、値引きによる利益率低下、市況悪化による評価損・減損リスクを新たな主要リスクとして開示した。仕入前の関係部署協議と早期売却を対応策としている。