海外事業における政治・規制・為替・災害リスク
FY2016に初出。9回の記載のうち4回が「顕在化」で、最初の「顕在化」はFY2017-Q1。直近の記載はFY2019。
MS&ADインシュアランスグループホールディングスがこのテーマで「悪化」側に入ったのは2016年。同じテーマの他社の中央値(2022年)より6年早い。
テーマ全体が最も大きく悪化側へ動いたのは2018年。6社中3社が悪化側に。
直近の記載が「再掲」なのは、ほかに3社。
- FY2019再掲有価証券報告書
「当社グループは、M&A戦略に基づく事業領域の拡大を含めて、アジア・欧州・米州等において支店や子会社等を通じて積極的に海外事業を展開しておりますが、これらの国々における予期せぬ政治・経済・社会環境の変化や諸規制の変更、為替の変動、政治的・社会的混乱、自然災害、伝染病の発生等により、当社グループの業績に影響が生じるリスクがあります。」
海外事業の拡大を継続する一方、政治・規制・為替・自然災害等の各国固有のリスクを継続して開示している。 - FY2018顕在化有価証券報告書
「海外保険子会社セグメントについては、正味収入保険料は前連結会計年度に比べ107億円減少し、6,823億円となりました。」
海外事業では欧州の減収や自然災害の影響が通期業績に反映され、正味収入保険料減少と1,046億円のセグメント損失が発生した。 - FY2018-Q2顕在化有価証券報告書
「経常損益は、北米ハリケーン等により支払備金繰入額が増加したことなどから、前年同期に比べ654億円減少し、434億円の損失となりました。」
海外事業に伴う自然災害・為替変動リスクのうち、北米ハリケーン等による損害と円高ポンド安の影響が、海外保険子会社の収益・保険料に実際に発生した。 - FY2018-Q1顕在化有価証券報告書
「正味収入保険料は、円高の影響を主因に欧州で減収となったことにより、前年同期に比べ150億円減少し、2,552億円となりました。」
海外事業に伴う為替変動リスクのうち、円高による欧州事業の減収影響が実際に発生した。 - FY2017再掲有価証券報告書
「これらの国々における予期せぬ政治・経済・社会環境の変化や諸規制の変更、為替の変動、政治的・社会的混乱、自然災害、伝染病の発生等により、当社グループの業績に影響が生じるリスクがあります。」
海外事業の拡大に伴う政治・経済・社会環境、規制、為替、混乱、自然災害、伝染病のリスクを継続して開示している。 - FY2017-Q3再掲有価証券報告書
「一方で、米国経済の動向や中国をはじめとする新興国の経済動向、英国のEU離脱問題など不確実性が増す状況となっています。」
米国、新興国、英国のEU離脱問題をめぐる海外事業環境の不確実性が引き続き記載されている。 - FY2017-Q2悪化有価証券報告書
「ただし、米国の政治情勢や英国のEU離脱問題、また中国をはじめとする新興国で景気の減速がみられるなど先行きの不透明感が増す状況となりました。」
英国のEU離脱に加えて米国の政治情勢や中国等新興国の景気減速が列挙され、外部環境の不透明要因が広がった。 - FY2017-Q1顕在化有価証券報告書
「6月下旬に英国がEU離脱を決定し、この影響などから為替相場や株式相場が大きく変動するなど、先行きの不透明感が増す状況となりました。」
英国のEU離脱決定という政治・制度環境の変化が実際に発生し、為替・株式相場の変動と先行き不透明感につながった。 - FY2016初出有価証券報告書
「これらの国々における予期せぬ政治・経済・社会環境の変化や諸規制の変更、為替の変動及び自然災害や伝染病の発生等により、当社グループの業績に影響が生じるリスクがあります。」
海外展開の拡大に伴う各国固有の政治・経済・社会・規制・為替リスクを列挙している。