新型コロナウイルス感染拡大による検査需要・事業環境への影響
FY2020に初出。16回の記載のうち7回が「顕在化」で、最初の「顕在化」はFY2020。直近の記載はFY2024。
シスメックスがこのテーマで「悪化」側に入ったのは2024年。同じテーマの他社の中央値(2022年)より2年遅い。
テーマ全体が最も大きく悪化側へ動いたのは2022年。8社中5社が悪化側に。
直近の記載が「顕在化」なのは、ほかに1社。
- FY2024顕在化有価証券報告書
「国内販売につきましては、新型コロナウイルス感染症に関する検査需要の低下により、免疫検査分野における試薬の売上が減少いたしました。」
新型コロナウイルス感染症に関する検査需要の低下が、国内免疫検査試薬の売上減少として2024年3月期の実績に現れた。 - FY2024-Q3顕在化有価証券報告書
「国内販売につきましては、ヘマトロジー分野及び尿検査分野における機器の売上が増加いたしましたが、新型コロナウイルス感染症に関する検査需要の低下により免疫検査分野における試薬の売上が減少したことに加え、ライフサイエンス分野における試薬の売上が減少した結果、国内売上高は43,315百万円(前年同期比1.0%減)となりました。」
新型コロナウイルス感染症に関する検査需要の低下が、国内免疫検査分野の試薬売上減少として第3四半期累計の実績に現れた。 - FY2024-Q2顕在化有価証券報告書
「国内販売につきましては、ヘマトロジー分野及び尿検査分野における機器の売上が増加いたしましたが、新型コロナウイルス感染症に関する検査需要の低下により免疫検査分野における試薬の売上が減少したことに加え、メディカルロボット事業分野における機器の売上が減少した結果、国内売上高は27,668百万円(前年同期比3.9%減)となりました。」
新型コロナウイルス感染症に関する検査需要の低下が、国内免疫検査分野の試薬売上減少として実際に現れた。 - FY2024-Q1顕在化有価証券報告書
「国内販売につきましては、新型コロナウイルス感染症に関する検査需要の低下により免疫検査分野における試薬の売上が減少いたしましたが、ヘマトロジー分野における機器及び試薬、ライフサイエンス分野における試薬の売上が増加いたしました。」
新型コロナウイルス感染症に関する検査需要の低下が国内免疫検査試薬の売上減少として実際に現れた。一方、国内売上高全体は前年同期比0.6%増となった。 - FY2023-Q3対処有価証券報告書
「海外販売につきましては、前年同期は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受けましたが、検査需要の回復に伴い、主にヘマトロジー分野、尿検査分野及び血液凝固検査分野における試薬の売上が増加したことに加え、為替相場が円安に推移した結果、当社グループの海外売上高は254,978百万円(前年同期比16.1%増)、構成比85.4%(前年同期比0.5ポイント増)となりました。」
前年同期に発生した新型コロナウイルス感染症による検査需要減少に対し、検査需要の回復と試薬売上の増加により、第3四半期累計の海外売上高は前年同期比16.1%増となった。ただし、パンデミック自体のリスク解消とは記載していない。 - FY2023-Q2対処有価証券報告書
「海外販売につきましては、前年同期は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受けましたが、検査需要の回復に伴い、主にヘマトロジー分野、尿検査分野及び血液凝固検査分野における試薬の売上が増加したことに加え、為替相場が円安に推移した結果、当社グループの海外売上高は165,229百万円(前年同期比15.4%増)、構成比85.1%(前年同期比0.1ポイント増)となりました。」
前年同期に発生した新型コロナウイルス感染症による検査需要減少に対し、検査需要が回復し、第2四半期累計の海外売上高は前年同期比15.4%増となった。ただし、感染症リスク自体の解消とは記載していない。 - FY2023-Q1対処有価証券報告書
「海外販売につきましては、前年同期は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受けましたが、検査需要の回復に伴い、主にヘマトロジー分野、尿検査分野及び血液凝固検査分野における試薬の売上が増加したことに加え、為替相場が円安に推移した結果、当社グループの海外売上高は73,065百万円(前年同期比8.8%増)、構成比84.9%(前年同期比0.3ポイント増)となりました。」
前年同期に発生したCOVID-19による検査需要減少に対し、当第1四半期は検査需要が回復し、海外売上高が前年同期比8.8%増となった。ただし、パンデミック自体のリスク解消とは記載していない。 - FY2022顕在化有価証券報告書
「当社グループの生産・販売等の活動は各種感染予防対策の実施やオンラインでのコミュニケーションの活用等により支障なく継続しておりますが、特に物流網や原材料調達等においては未だ混乱が見られ、状況が長期にわたって改善しない場合、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。」
事業活動自体は継続している一方、物流網・原材料調達の混乱が実際に残っていると記載し、感染症リスクの影響領域を需要減少から供給面にも広げている。 - FY2022-Q3悪化有価証券報告書
「新型コロナウイルスの感染状況は変異株(オミクロン株)の出現もあり、各国の医療環境含む社会情勢は刻々と変化しており、今後も引き続き不確実な状況が続くと想定されます。」
新型コロナウイルスについて、オミクロン株の出現により各国の医療環境・社会情勢が変化し、不確実性が継続する可能性を記載している。 - FY2022-Q2対処有価証券報告書
「海外販売につきましては、前年同期は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受けましたが、検査需要の回復に伴い、主にヘマトロジー分野及び尿検査分野における試薬の売上が増加したことに加え、為替相場が円安に推移した結果、当社グループの海外売上高は143,196百万円(前年同期比29.2%増)、構成比85.0%(前年同期比1.1ポイント増)となりました。」
前年同期に発生したCOVID-19による検査需要減少に対し、当第2四半期累計では検査需要が回復し、海外売上高が前年同期比29.2%増となった。ただし、パンデミック自体のリスク解消とは記載していない。 - FY2022-Q1対処有価証券報告書
「海外販売につきましては、前年同期は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受けましたが、検査需要の回復に伴い、主にヘマトロジー分野及び尿検査分野における試薬の売上が増加したことに加え、為替相場が円安に推移した結果、当社グループの海外売上高は67,136百万円(前年同期比31.3%増)、構成比84.6%(前年同期比0.1ポイント増)となりました。」
前年同期に発生したCOVID-19による検査需要減少に対し、当第1四半期は検査需要が回復し、海外売上高が前年同期比31.3%増となった。ただし、パンデミック自体のリスクが解消したとは記載していない。 - FY2021再掲有価証券報告書
「新型コロナウイルス感染症の拡大による各国における外出制限等の影響により、医療機関における検査数が減少する等、短期的な需要減少が見られております。」
医療機関の検査数減少や需要減少が継続する可能性を主要リスクとして再掲している。一方、当期は第3四半期以降に試薬需要の回復も記載している。 - FY2021-Q3悪化有価証券報告書
「当社においても、新型コロナウイルス感染症の拡大による各国での外出制限措置等の影響により、医療機関における検査数が減少する等、需要の減少が見られました。一旦は、感染拡大ペースが落ち着き、行動規制が緩和されたことで需要は回復してきておりますが、感染再拡大により更なる影響を受ける可能性があります。」
外出制限等による検査数・需要の減少が実際に発生したうえ、一時的な回復後も感染再拡大により追加影響を受ける可能性を記載している。 - FY2021-Q2悪化有価証券報告書
「当社グループは、事業活動をグローバルに展開しており、新型コロナウイルス感染症の拡大による各国における外出制限措置等の影響により、医療機関における検査数が減少する等、短期的な需要減少が見られております。中国等の一部地域では流行が収束傾向にあるものの、依然として感染者が増加している地域もあり、今後、流行が長期化する場合、需要減少の継続や顧客への販売活動の制限等により、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。」
一部地域で収束傾向が見られる一方、感染者が増加する地域もあり、流行長期化による需要減少の継続や販売活動制限の可能性を、主要なリスクとして改めて記載している。 - FY2021-Q1顕在化有価証券報告書
「当社においても、各国における不要不急な外出制限措置等により、医療機関における検査数が減少する等、短期的な需要減少が見られております。主に新型コロナウイルス感染症の拡大影響により血球計数検査分野、尿検査分野及び免疫検査分野を中心に試薬の売上が減少し、その結果、当社グループの海外売上高は51,130百万円(前年同期比12.4%減)となりました。」
新型コロナウイルス感染拡大と外出制限に伴う医療機関の検査数減少が実際の需要減少として現れ、海外売上高は前年同期比12.4%減となった。中国売上高は21.8%減、連結売上高は11.7%減となっている。 - FY2020顕在化有価証券報告書
「当社においても、新型コロナウイルス以外の病気での病院の立ち入り、不要不急の検査の制限措置などにより、病院での検査数の減少など短期的な需要減少の可能性があり、売上高への影響を以下の通り認識しております。2021年3月期第1四半期:各地域で検査需要減が想定されており、対前年同期で10%~15%減少 2021年3月期第2四半期:中国や欧米で回復傾向がみられ、減少幅が縮小し、対前年同期で微減程度」
新型コロナウイルスの感染拡大と医療機関への立ち入り・不要不急検査の制限を受け、検査需要減少と売上高への影響を初めて具体的に定量化した。