アズビルテルスターの業績悪化と事業再構築リスク
FY2016に初出。8回の記載のうち3回が「顕在化」で、最初の「顕在化」はFY2017-Q2。直近の記載はFY2026。
アズビルがこのテーマで「悪化」側に入ったのは2016年。同じテーマの他社の中央値(2022年)より6年早い。
テーマ全体が最も大きく悪化側へ動いたのは2026年。31社中17社が悪化側に。
直近の記載が「顕在化」なのは、ほかに25社。
- FY2026顕在化有価証券報告書
「受注高は、アズビルテルスター譲渡による影響(155億円の減少)により、前連結会計年度比27.6%減少の339億3千6百万円…売上高も同様に、同社を譲渡したことによる影響(146億円の減少)により、前連結会計年度比28.5%減少の333億3千6百万円となりました。」
アズビルテルスター譲渡後、LA事業の受注高・売上高の減少影響がそれぞれ155億円、146億円として業績に現れている。 - FY2026-H1再掲有価証券報告書
「なお、事業ポートフォリオ再構築の観点から、ライフサイエンスエンジニアリング分野を担っていたアズビルテルスターの出資持分を2024年10月31日に譲渡いたしました。同社及びその子会社の損益は2024年度第3四半期累計期間までを連結対象としていたことから、当連結会計年度業績には出資持分譲渡による減少影響が含まれております。」
アズビルテルスターの全持分譲渡後も、LA事業の受注・売上減少への影響を開示し、事業再構築の結果を業績に反映している。 - FY2025対処有価証券報告書
「アズビルテルスターの出資持分全てをSyntegon Technology GmbHの100%子会社に譲渡することに合意のうえ、2024年6月6日(中央ヨーロッパ時間)に決定・契約締結し、2024年10月31日(中央ヨーロッパ時間)付で譲渡を実行いたしました。」
業績悪化・再構築対象であったアズビルテルスターについて、全持分譲渡の実行と連結範囲からの除外を年度開示で確認している。 - FY2025-H1対処有価証券報告書
「アズビルテルスターの出資持分全てを、Syntegon Technology GmbHの100%子会社に譲渡することに合意のうえ、2024年6月6日(中央ヨーロッパ時間)に決定・契約締結し、2024年10月31日(中央ヨーロッパ時間)付で譲渡を実行いたしました。」
業績悪化・事業再構築リスクの対象であったアズビルテルスターについて、出資持分100%の譲渡を実行したと記載している。 - FY2019対処有価証券報告書
「LA事業は、ライフサイエンスエンジニアリング領域を担当する欧州のアズビルテルスター有限会社における事業構造改革を着実に実施してまいりました。今後、新たな成長戦略を策定しその早期実現を進めてまいります。」
アズビルテルスターについて事業構造改革を着実に実施したと記載し、今後の成長戦略の早期実現に移行している。 - FY2017-Q3顕在化有価証券報告書
「親会社株主に帰属する四半期純利益につきましては、一部海外事業の見直しに伴い特別損失を計上しましたが、税金費用の減少もあって前年同期比93.1%増加の66億6千5百万円(前年同期は34億5千1百万円)となりました。」
一部海外事業の見直しに伴う特別損失が引き続き計上され、四半期連結損益計算書では関係会社整理損1,070百万円、特別損失合計1,115百万円が計上されている。 - FY2017-Q2顕在化有価証券報告書
「親会社株主に帰属する四半期純利益につきましては、一部海外事業の見直しに伴い特別損失を計上しましたが、税金費用の減少もあり前年同期比33.6%増加の23億1千8百万円(前年同期は17億3千5百万円)となりました。」
一部海外事業の見直しに伴う特別損失が実際に計上され、損益計算書では関係会社整理損931百万円を含む特別損失1,014百万円が計上されている。 - FY2016初出有価証券報告書
「アズビルテルスターグループについてはかねてより事業の再構築を進めてきており、中核であるスペインの事業会社の業績は一定の改善が実現されてまいりましたが、オランダ及びブラジルの事業会社において業績が悪化したため、同社グループ事業の将来の収益を見直し、課題地域における事業の大幅な見直しの施策実施と併せて、のれんの減損損失を行いました。」
オランダ・ブラジル事業の悪化が実際に発生し、当連結会計年度にのれん減損3,012百万円を計上している。