見込み受注に基づく材料手配・生産に伴う在庫リスク
FY2017に初出。7回の記載のうち2回が「悪化」で、最初の「悪化」はFY2020。直近の記載はFY2026。
タムラ製作所がこのテーマで「悪化」側に入ったのは2020年。同じテーマの他社の中央値(2022年)より2年早い。
テーマ全体が最も大きく悪化側へ動いたのは2022年。37社中13社が悪化側に。
直近の記載が「対処」なのは、ほかに7社。
- FY2026対処有価証券報告書
「生産移管、在庫整理、人員配置の見直しに関わる費用を計上した一方、有形固定資産の帳簿価額を約15%削減し、棚卸資産は約20%圧縮するなど、バランスシートの軽量化を進展させました。」
中国拠点再編に伴い、棚卸資産の圧縮など在庫・資産効率面の改善が進んだ。 - 2026-05-13対処決算説明資料
「田村電子(深圳)の人員配置見直し・在庫圧縮」
中国拠点再編に伴う人員配置見直しと在庫圧縮について、2025年9月完了とされ、在庫リスクへの対応状況が示された。 - FY2025悪化有価証券報告書
「また、資産効率改善遅れの要因のひとつとして、コロナ禍における半導体不足に端を発して肥大化した材料在庫の適正化が進んでおらず、次期中期経営計画に課題を積み残すこととなりました。」
半導体不足を契機に肥大化した材料在庫がなお適正化されていないことが、資産効率改善の未達要因として明示された。 - FY2023顕在化有価証券報告書
「期の中盤以降は、逆に錫価格が急速に下落することで販売価格を値下げする一方、部材不足の折に高値で購入した在庫を消費する必要があり、収益性悪化につながりました。」
素材価格と見込み・先行調達に関連する在庫が、実際の収益性悪化要因として顕在化した。 - FY2020悪化有価証券報告書
「また、事業の特性上、受注見込に基づいた材料や商品の先行手配・見込み生産を行うことがあり、経済状況が急速に低迷する場合には、当該たな卸資産が滞留することで想定外の評価損が発生する可能性があります。」
急速な経済低迷や新型コロナウイルスによる需要変動を前提に、見込み生産・先行手配が在庫滞留や評価損につながるリスクとして具体化された。 - FY2018再掲有価証券報告書
「顧客から提示される需要見通し(フォアキャスト)並びに市場動向を勘案した当社判断に基づく見込み受注による材料手配・生産計画による生産を行う場合があります。見込み受注に狂いが生じた場合は、…当社グループが在庫リスクを負うことになります。」
フォアキャストに基づく材料手配・生産に伴う在庫リスクの説明が継続している。 - FY2017初出有価証券報告書
「見込み受注に狂いが生じた場合は、これに伴う損失の補償を顧客に転嫁させることは出来ず、当社グループが在庫リスクを負うことになり、業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。」
短納期・顧客仕様の受注に対応するためのフォアキャスト生産が、需要見通しの誤差による在庫リスクにつながると説明されている。