競争激化と技術的優位性の喪失
FY2017に初出。6回の記載のうち4回が「悪化」で、最初の「悪化」はFY2019-Q3。直近の記載はFY2023。
セイコーエプソンがこのテーマで「悪化」側に入ったのは2019年。同じテーマの他社の中央値(2025年)より6年早い。
テーマ全体が最も大きく悪化側へ動いたのは2026年。55社中27社が悪化側に。
直近の記載が「再掲」なのは、ほかに64社。
- FY2023再掲有価証券報告書
「エプソンは、これらのエプソンの製品において採用している方式について、現時点では競合他社の方式に対する技術的な競争優位性があると考えていますが、消費者によるエプソンの技術に対する評価が変化した場合や、エプソンの技術と競合するほかの革新的な技術が出現した場合などには、エプソンの技術的な競争優位性が損なわれ、エプソンの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。」
マイクロピエゾ、3LCDなどの技術優位性を示しつつ、競合技術出現による優位性喪失リスクを継続して記載している。 - FY2021-Q1悪化有価証券報告書
「さらに昨年度から継続しているフラットパネルディスプレイの攻勢によりプロジェクター市場の縮小が進んだこと」
フラットパネルディスプレイの攻勢が継続し、プロジェクター市場の縮小として競争環境に表れている。 - FY2020-Q3悪化有価証券報告書
「一方、SOHO・ホーム向けインクカートリッジモデルが競合他社によるプロモーションが激しくなる中でも、必要以上のプロモーションを抑制して価格維持を図ったことなどにより販売数量が減少した」
競合他社のプロモーション激化がインクカートリッジモデルの販売数量減少として実績化し、競争激化リスクが継続している。 - FY2020-Q1悪化有価証券報告書
「SOHO・ホーム向けインクカートリッジモデルが競合他社によるプロモーションが激しくなる中でも、必要以上のプロモーションを抑制して価格維持を図ったことにより減少した」
競合他社のプロモーション激化が販売減少として実績化し、競争激化による価格・数量面のリスクが継続している。 - FY2019-Q3悪化有価証券報告書
「インクカートリッジモデルが競合他社によるプロモーションが激しくなる中でも、必要以上のプロモーションを抑制して価格維持を図ったことなどから減少となった」
競合他社のプロモーション激化がインクカートリッジモデルの販売減少として実績化し、競争激化リスクが具体化している。 - FY2017初出有価証券報告書
「エプソンの主力製品であるプリンターやプロジェクターをはじめとする製品全般について、他社との競合の激化により、販売価格の低下や低価格品への需要のシフトおよび販売数量の減少などの影響を受けることがあります。」
価格低下、低価格品への需要シフト、販売数量減少に加え、競合技術の出現による優位性喪失をリスクとして示した。