製販バランス悪化・海外工場稼働率低下と費用先行
FY2017-Q1に初出。29回の記載のうち13回が「対処」で、最初の「対処」はFY2017。直近の記載はFY2026-H1。
テーマ全体が最も大きく悪化側へ動いたのは2020年。20社中7社が悪化側に。
直近の記載が「再掲」なのは、ほかに8社。
- FY2026-H1再掲有価証券報告書
「現地生産拠点における生産能力増強に加え、拠点間連携の強化により稼働率が向上したことから、売上高は17,626百万円(同63.2%増)となり、セグメント利益は3,048百万円(同131.5%増)となっております。」
過去に発生した海外工場の稼働率・供給バランス悪化に対し、生産能力増強と拠点間連携による稼働率向上が継続し、アジアの増収増益として表れている。 - 2026-05-13対処決算
「高収益製品の増販およびセールスミックス改善により、この地区の売上高は8,215百万円(同58.5%増)となり、セグメント利益は1,360百万円(同123.8%増)となっております。」
アジア地区の稼働率・収益性悪化に対し、高収益製品の増販とセールスミックス改善による回復がさらに進んだ。 - FY2025対処有価証券報告書
「日本を除くアジア地区では、中国、台湾を中心にAIサーバーやデータセンター向けに使用されるパッケージ基板および高多層基板の需要が拡大し、現地生産拠点の稼働率向上により収益性が大幅に改善されました。売上高は24,259百万円(同33.0%増)となり、セグメント利益は3,150百万円(同107.7%増)となっております。」
前年度までの生産調整・稼働率低下によるアジアの収益悪化に対し、拠点連携と稼働率向上によりセグメント利益が107.7%増となった。 - FY2025-H1対処有価証券報告書
「現地生産拠点での連携強化により各拠点の稼働率が向上したことから、売上高は10,798百万円(同28.2%増)となり、セグメント利益は1,316百万円(同110.1%増)となっております。」
前年度までの生産調整・稼働率低下による収益悪化に対し、現地拠点間の連携強化で稼働率が向上し、アジアのセグメント利益が前年同期比110.1%増となった。 - FY2024-H1対処有価証券報告書
「日本を除くアジア地区では、生成AI関連市場の拡大による当社グループの高付加価値工具への需要の高まりと現地工場での稼働率が向上したことから、売上高は8,423百万円(同51.3%増)となり、セグメント利益は626百万円(前年同期6百万円)となっております。」
前年度に中国経済減速や生産調整で稼働率・収益性が悪化していたアジア地区で、現地工場の稼働率が向上し、セグメント利益が前年同期6百万円から626百万円へ回復した。 - FY2024-Q1対処有価証券報告書
「収益面では、高付加価値工具の旺盛な需要による増収効果に加え、生産拠点の稼働率向上による原価低減により、前年同期と比べ大幅な増益となっております。営業利益は1,422百万円(同49.2%増)」
前年度に需要減少・生産調整・稼働率低下による収益悪化が続いていたが、生産拠点の稼働率向上と原価低減が発現し、営業利益は前年同期比49.2%増となった。 - FY2023悪化有価証券報告書
「当社グループをとりまく事業環境は、パソコン、スマートフォン需要の減少、半導体市場の長引く低迷が大きく影響したことから、年度中盤まで生産調整を余儀なくされました。」
需要減少と半導体市場低迷により主要拠点で生産調整が続き、アジアのセグメント利益73.7%減など、稼働率・収益性の悪化が年度実績に表れた。 - FY2023-Q3再掲有価証券報告書
「日本を除くアジア地区では、中国経済減速の煽りを受け製造業の低迷が続いたことから、売上高は8,955百万円(同20.0%減)となり、セグメント利益は89百万円(同91.0%減)となっております。」
中国製造業の低迷が続き、アジア地区のセグメント利益が前年同期比91.0%減となるなど、海外拠点の稼働・収益性の問題が継続している。 - FY2023-Q2悪化有価証券報告書
「中国製造業の回復が鈍化しており、現地工場での生産調整が続いたことから、売上高は5,565百万円(同25.0%減)となり、セグメント利益は6百万円(同99.1%減)となっております。」
海外現地工場の生産調整が続き、アジア地区のセグメント利益が前年同期比99.1%減の6百万円となるなど、稼働・収益性の問題が一段と深刻化している。 - FY2023-Q1顕在化有価証券報告書
「また、需要の減少に伴う在庫調整と稼働率低下により、営業利益は953百万円(同39.1%減)、経常利益は1,009百万円(同38.2%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は763百万円(同37.6%減)となりました。」
需要減少に伴う在庫調整・稼働率低下が収益悪化として実績に表れ、営業利益39.1%減などの減益となった。アジア地区では現地工場の稼働率低下も明示されている。 - FY2022悪化有価証券報告書
「日本を除く「アジア」では、中国でのゼロコロナ政策強化と緩和による感染者の拡大、景気減速の影響により経済活動が大きく制限されました。この地区での売上高は13,512百万円(同3.8%減)となり、セグメント利益は1,059百万円(同27.1%減)となっております。」
中国の活動制限・景気減速によりアジア拠点の経済活動が制約され、セグメント利益が27.1%減となるなど、海外拠点の稼働・収益性リスクが年度実績に表れている。 - FY2022-Q2顕在化有価証券報告書
「中国上海市のゼロコロナ政策の一環である行動規制の強化に伴い、当社子会社である佑能工具(上海)有限公司の工場を2022年4月の1ヶ月間、閉鎖しておりました。当該閉鎖期間中に生じた減価償却費や人件費等を新型コロナウイルス感染症による損失として特別損失に計上しております。」
上海市の行動規制により上海工場が2022年4月の1か月間閉鎖され、減価償却費や人件費等が新型コロナウイルス感染症による損失として計上された。海外工場の稼働リスクが具体的な費用負担として現れている。 - FY2022-Q1顕在化有価証券報告書
「なお、中国でのゼロコロナ政策による活動制限の影響を受け、当社グループ生産拠点である上海工場において一時操業停止を余儀なくされました。」
中国の活動制限により上海工場の一時操業停止が実際に発生し、従来の海外工場の稼働・供給リスクが具体化した。長期化による影響懸念も示されている。 - FY2021対処有価証券報告書
「日本を除く「アジア」では、生産活動全般の盛り上がりと製造強化の動きが感じられ、当社グループが得意とする高付加価値工具への需要の高まりにより好調に推移しました。前期比増収増益と利益率の改善を達成しております。この地区での売上高は14,044百万円(同22.2%増)となり、セグメント利益は1,454百万円(同44.0%増)となっております。」
従来の海外拠点の稼働率・供給バランス悪化に対し、アジアで製造強化と高付加価値工具需要の取り込みが進み、売上高22.2%増、セグメント利益44.0%増となった。 - FY2021-Q3再掲有価証券報告書
「また、生産設備の自社開発・スピード感を持った生産体制の強みを活かし、生産能力の拡大と効率化を果たしてきたことから、売上総利益段階から収益力を向上させることができております。」
生産能力の拡大と効率化が進み、売上総利益段階から収益力を向上させたとの説明が継続している。 - FY2021-Q2対処有価証券報告書
「生産設備の自社開発・製造のスピード感を十分に活かし、生産能力の拡大・効率化を急ぎ果たしたことから、好調な業績をあげることができました。」
生産設備の自社開発・製造を活用した生産能力の拡大・効率化が進み、前四半期に生じた稼働・収益性の悪化から改善した状態が示されている。 - FY2020対処有価証券報告書
「当社グループは、より広い事業機会を得ながらこのような手応えを獲得していけるよう、更なる効率改善と産出量の向上に注力していく所存であります。」
アジア地区では省力化設備導入や現地マーケティング強化の効果により営業利益が前期比3.4%増となり、過去の稼働率・収益性悪化への対処が進んだ状態が示されている。 - FY2020-Q3再掲有価証券報告書
「日本を除くアジア地区は、次世代高速通信関連や半導体製造関連の中国国内向けの工具需要の高まりが感じられ、前年同期比増収増益と利益率の改善を達成しております。この地区での売上高は8,327百万円(同4.9%増)となり、セグメント利益は752百万円(同15.6%増)となっております。」
アジア地区では中国国内向け需要への対応により、売上高・セグメント利益の増加と利益率改善が継続しており、過去の稼働率・収益性悪化への対処が進んだ状態が維持されている。 - FY2020-Q2対処有価証券報告書
「日本を除くアジア地区は、中国本土での高速通信関連や半導体などの巻返し生産や台湾地区のコロナ特需に対してキメ細かく対応することで前期比増収増益と利益率の改善を達成しております。」
新型コロナウィルス等により工場稼働・収益性が悪化していたアジア地区で、需要へのきめ細かな対応により増収増益と利益率改善が実現し、前四半期の減益状態から改善した。 - FY2020-Q1悪化有価証券報告書
「同期間の収益は、2月以降の新型コロナウィルス感染拡大による経済活動の低迷から工場の稼働が十分に確保できず厳しい状況になりました。」
過去に改善していた工場稼働・収益性について、新型コロナウィルス感染拡大による経済活動低迷から稼働を十分に確保できず、営業利益も前年同期比26.3%減となった。 - FY2019対処有価証券報告書
「とりわけ地域別セグメントの「アジア」において、最新鋭の省力化設備を導入するなど効率改善への注力が功を奏し、前期比29.9%増となる営業利益を確保しつつ、売上高営業利益率の6.7%から8.7%への改善を果たせた」
過去に発生した海外工場の稼働率・供給バランス悪化に対し、省力化設備導入などの効率改善効果がアジアの利益増加・利益率改善として表れた。 - FY2018顕在化有価証券報告書
「上海地区の工場の移転等による一時的な稼働率の低下もありながら」
海外工場の供給・稼働率問題について、上海工場移転に伴う一時的な稼働率低下と費用増が実際の収益要因として表れている。 - FY2018-Q3対処有価証券報告書
「日本を除くアジア地区は、現地生産強化による稼働率の向上により、増収増益となっております。この地区での売上高は8,706百万円(同11.2%増)となり、セグメント利益は677百万円(同41.2%増)となっております。」
従来の海外工場の稼働率・供給バランス悪化について、現地生産強化による稼働率向上とセグメント利益41.2%増として改善効果が表れている。 - FY2018-Q2再掲有価証券報告書
「日本を除くアジア地区は、現地生産強化による稼働率の向上により、増収増益となっております。この地区での売上高は5,639百万円(同17.5%増)となり、セグメント利益は409百万円(同59.1%増)となっております。」
従来課題だった海外現地工場の稼働率・供給バランスについて、現地生産強化による稼働率向上と増収増益が継続している。 - FY2018-Q1対処有価証券報告書
「日本を除くアジア地区は、現地生産強化を進めたことによる稼働率の向上により、増収増益となっております。この地区での売上高は2,737百万円(同21.4%増)となり、セグメント利益は200百万円(同80.7%増)となっております。」
従来課題だった海外工場の稼働率・供給バランスについて、現地生産強化による稼働率向上が増収増益として表れた。売上高は前年同期比21.4%増、セグメント利益は同80.7%増となっている。 - FY2017対処有価証券報告書
「年前半における現地工場における需要に対する供給バランスの悪化が年後半に解消に向かっているものの、まだ課題として残っており」
海外現地工場の供給バランス悪化はなお残るものの、年後半には解消方向へ進んだ。アジアは増収ながらセグメント利益が前年同期比0.8%減となっている。 - FY2017-Q3再掲有価証券報告書
「日本を除くアジア地区は、需要に対する現地工場の供給バランスの悪化が一部でみられ増収減益という残念な結果となってしまいました。既に第2四半期から供給バランスの解消のための取組みを行っております。」
海外現地工場の供給バランス悪化が引き続き発生し、増収減益として表れている。第2四半期から解消の取り組みを行っているが、問題の解消完了は記載されていない。 - FY2017-Q2顕在化有価証券報告書
「日本を除くアジア地区は、高品質志向の高まりに対して現地工場の稼働率悪化が一部でみられ増収減益という残念な結果となってしまいました。既に第2四半期から効率改善のための取組みを加速させて対処しております。」
海外工場の稼働率悪化がアジア地区で実際に発生し、増収減益として表れたと説明されている。第2四半期から効率改善の取組みを加速させて対処している。 - FY2017-Q1初出有価証券報告書
「営業利益で591百万円(前年同期比23.9%減)となっております。減益率が大きくなっておりますが、これは、昨年第1四半期に比べて製販バランスが悪くなっており、海外工場の稼働率が悪化したこと、および制度変更による賞与引当金繰入額の増加や内製設備の充実等で費用先行になっていることによるものであります。」
前年同期比23.9%の営業減益について、製販バランスの悪化、海外工場の稼働率低下、賞与引当金繰入額の増加、内製設備の充実による費用先行を要因として説明している。