EV・FCV等への移行による内燃機関車向け製品需要減少リスク
FY2020に初出。7回の記載のうち3回が「悪化」で、最初の「悪化」はFY2022。直近の記載はFY2026。
NGKがこのテーマで「悪化」側に入ったのは2022年。同じテーマの他社の中央値(2025年)より3年早い。
テーマ全体が最も大きく悪化側へ動いたのは2017年。6社中1社が悪化側に。
直近の記載が「再掲」なのは、ほかに3社。
- FY2026再掲有価証券報告書
「当事業の主力製品である自動車排ガス浄化用セラミックス製品(ハニセラム®、センサ製品群)について、2030年段階において内燃機関車の市場はピークアウトしているものの、各国の排ガス規制の強化もあり、当社製品需要は引き続き一定の規模で推移すると予想しております。」
内燃機関車市場のピークアウトを前提としつつ、2030年時点でも排ガス規制強化により一定需要が続くとの見通しと対応策を再確認している。 - 2026-05-28後退経営計画
「EV普及遅れで内燃機関車需要は高水準で継続」
内燃機関車向け需要の長期的縮小リスクについて、EV普及の鈍化を踏まえ、当面の需要を高水準とする前提を示している。 - FY2025悪化有価証券報告書
「電気自動車の伸び率は低下しておりますが、将来的には内燃機関ビジネスは漸減する予測のもと、短期的には欧州をはじめとする更なる規制強化に対応すべく、新製品のガソリンセンサーの量産準備を整えることに加え、CO2センサー等の開発を進め既存の市場の枠組みを越えた潜在的な需要獲得も目指します。」
内燃機関ビジネスの将来的な漸減を明示し、需要縮小リスクへの対応をガソリンセンサー量産準備・CO2センサー開発へ具体化している。 - FY2023悪化有価証券報告書
「NGKグループは「NGKグループビジョン」において、「独自のセラミック技術でカーボンニュートラルとデジタル社会に貢献する」ことをありたい姿として定め、2050年にこれらの分野における関連製品が売上高の80%を占めることを目指しています。」
内燃機関車向け製品需要の長期的な縮小リスクを、2050年の関連製品売上高80%目標と新製品開発によって補う方向を明示している。 - FY2022悪化有価証券報告書
「当社グループでは、2030年段階においても内燃機関車の市場はピークアウトしているものの、現在と同等の規模で推移すると予想しており、排ガス規制の強化に伴う新製品や高機能品の開発、市場投入が必要不可欠とみております。」
内燃機関車市場について、前年度の「現状を上回る規模」予想から、「ピークアウトしているものの現在と同等の規模」へ見通しが変化し、新製品・高機能品の開発と市場投入を必要条件としている。 - FY2021再掲有価証券報告書
「当社グループでは、2030年段階においてもハイブリッド車を含む内燃機関車の市場は現状を上回る規模で推移すると予想しており、排ガス規制の強化に伴い新製品や高機能品の増加による事業成長を目論んでおります。しかしながら、内燃機関車の減少に繋がる変化が当社の想定を超えて短期間で進捗した場合には、期待する成長を達成できないリスクがあります。」
EV・FCV等への移行による内燃機関車向け製品需要のリスクと、2030年の市場見通しを継続して記載している。 - FY2020初出有価証券報告書
「当社製品を搭載する内燃機関自動車がEV(電気自動車)やFCV(燃料電池車)等の非内燃機関車に置き換わり、あるいはカーシェアリングなど消費者の価値観やビジネスモデルの変化によって、需要が変動する可能性があります。当社グループでは、2030年段階においてもハイブリッド車を含む内燃機関車の市場は現状を上回る規模で推移すると予想しており、排ガス規制の強化に伴い新製品や高機能品の増加による事業成長を目論んでおります。しかしながら、内燃機関車の減少に繋がる変化が当社の想定を超えて短期間で進捗した場合には、期待する成長を達成できないリスクがあります。」
EV・FCV等への移行やカーシェアリング等による内燃機関車向け製品需要の変動を、2030年の市場見通しと併せて新たにリスクとして整理している。