世界景気減速・米中貿易摩擦等による外部環境悪化
FY2019-Q2に初出。26回の記載のうち9回が「顕在化」で、最初の「顕在化」はFY2019。直近の記載はFY2026。
日本高純度化学がこのテーマで「悪化」側に入ったのは2019年。同じテーマの他社とほぼ同じ時期。
テーマ全体が最も大きく悪化側へ動いたのは2022年。168社中125社が悪化側に。
直近の記載が「悪化」なのは、ほかに64社。
- FY2026悪化有価証券報告書
「当期の世界経済は、緩やかな回復基調を見せましたが、各国の貿易・金融政策や地政学的リスクの高まりなどにより先行きが不透明な状況が継続しました。」
世界経済は緩やかな回復基調とされる一方、貿易・金融政策、地政学的リスク、資源・エネルギー価格、物流遅延・インフレによる不透明感が継続した。 - FY2026-H1悪化有価証券報告書
「当中間会計期間の世界経済は、緩やかな回復基調を示したものの、各国の貿易・金融政策の動向や地政学的リスクの高まりなどにより、先行きは依然として不透明な状況が続きました。資源・エネルギー価格の上昇や物流の遅延がインフレを押し上げ、各国の金融政策運営や金利・為替・株式相場の変動要因となりました。」
世界経済は緩やかな回復基調とされる一方、資源・エネルギー価格上昇、物流遅延、インフレ、貿易・金融政策、地政学的リスクが外部環境の不透明要因として継続している。 - FY2025景気回復と外部環境不透明感の併存有価証券報告書
「当期の世界経済は、緩やかな回復基調を見せましたが、各国の貿易・金融政策や地政学的リスクの高まりなどにより先行きが不透明な状況が継続しました。」
世界経済は緩やかな回復基調とされる一方、貿易・金融政策、インフレ、地政学的リスクにより不透明感が継続している。 - FY2025-H1インフレ・地政学リスクと中国景気減速の継続有価証券報告書
「当中間会計期間の世界経済は、物価上昇傾向が続く中で、米国ではインフレ圧力の緩和傾向も累積的な金融引締めの影響から景気後退懸念の高まりが見られ、欧州では実質賃金の上昇が継続しつつも、内需の力強さが見られず、景況感の回復に乏しい状況が続き、中国においては長期化する不動産不況を背景に内需が弱含んで成長に減速が見られました。また、ウクライナや中東の国際情勢は依然として不安定な状況が継続し、各国の金融政策により為替相場にも変動を及ぼすなど先行き不透明な状況が続きました。」
インフレ、金融引締め、欧州内需の弱さ、中国の不動産不況・景気減速、ウクライナ・中東情勢の不安定さが継続し、外部環境の不透明感が続いている。 - FY2024供給難の緩和と需要回復の鈍化有価証券報告書
「当期の世界経済はアフター・コロナの生活様式が定着し、新型コロナウイルス感染症の経済・生活への影響が軽減される流れが継続する一方で、ウクライナや中東情勢など予断を許さない不安定な国際情勢が続き、世界各国のインフレの進行と金融引き締め政策が継続し、中国での不動産開発投資に端を発する内外需要の低迷による景気減速も見られ、依然として先行き不透明な状況が続きました。」
新型コロナウイルスの影響は軽減する流れとなった一方、地政学的緊張、インフレ、金融引き締め、中国景気減速などによる外部環境の不透明感が継続した。 - FY2024-Q3供給難の緩和と需要回復の緩やかな進展有価証券報告書
「電子部品業界におきましては、中国経済の景気減速や欧米における金利高止まりの影響から、スマートフォンやパソコンなどの民生向けにおいては需要の底を打ったものの弱含みに推移しました。クラウド/データセンター向けや半導体装置/FA機器などの産業機器向けにおいては、生成AI向けで堅調な需要がみられましたが、投資抑制の姿勢から低調に推移しました。車載用電子部品については、半導体不足の解消が進み、自動車の電装化や電気自動車へのシフトに伴う継続的な需要増から回復が鮮明になってきました。」
民生向け需要は底打ち後も弱含み、産業機器向けは投資抑制で低調とされる一方、半導体不足の解消により車載用電子部品の回復が鮮明になった。 - FY2024-Q2供給難の緩和と需要回復の遅れ有価証券報告書
「当期の世界経済は半導体などの調達難に緩和の傾向が見られるものの、高まる地政学リスクの長期化により不安定な国際情勢が継続し、欧米におけるインフレの長期化や金融引き締め政策の継続、中国での不動産開発投資に端を発する内外需要の低迷による景気減速など、先行き不透明な状況が続いております。」
半導体などの調達難には緩和傾向が見られた一方、地政学リスク、インフレ、金融引き締め、中国の景気減速などにより外部環境の不透明感が継続している。 - FY2024-Q1顕在化有価証券報告書
「電子部品業界におきましては、世界的な金利上昇や原材料高騰に伴う景気減速の影響により、ミドルレンジスマートフォンやパソコンなど民生向けの需要が低迷しました。またクラウド/データセンター向けや半導体装置などの産業機器向けにおいては投資に慎重な姿勢が見られ、低調に推移しました。」
世界的な金利上昇・原材料高騰による景気減速が、民生向け需要の低迷や産業機器向け投資の慎重化として実際の事業環境に現れている。 - FY2023悪化有価証券報告書
「当期の世界経済はロシアのウクライナ侵攻で地政学リスクが高まり、国際商品価格の高騰で世界の消費者物価が8%を超える28年ぶりのインフレに見舞われました。」「米国の急激な利上げで米ドルが36年ぶりの高値に高騰し、金融システムに不安を抱え、世界の金融市場も不安定な状況が続きました。」
外部環境悪化リスクについて、8%超のインフレ、急激な利上げ、36年ぶりのドル高、金融システム不安などの要因が新たに実際の経済環境として記載されている。 - FY2023-Q3悪化有価証券報告書
「電子部品業界におきましてはウクライナ情勢の長期化、インフレの高止まり感など不透明な経済環境の継続等により、クラウド/データセンター向けや産業機器、工場、医療などのデジタルトランスフォーメーション向けIoTデバイスにおいて投資を控える動きが見られました。」
ウクライナ情勢の長期化やインフレの高止まり感が続き、IoT関連を含む設備投資の抑制として外部環境悪化が具体化している。 - FY2023-Q2悪化有価証券報告書
「当期の世界経済は新型コロナウイルス感染拡大による不況から脱出しかかったところにロシアのウクライナ侵攻で国際商品価格が急騰し、世界の消費者物価が8%を超えるインフレに見舞われました。世界主要国は一斉に利上げに踏み切り、米連邦準備理事会(FRB)を始め世界5大中央銀行の資産削減で世界の通貨供給量が減少し、加えてシリコンサイクルの下降局面と重なるなど、世界経済は厳しい局面を迎えました。期末には米国の急速な利上げでドルが36年ぶりの高値に急騰し、金融市場が激震に見舞われ、株価下落で世界経済の先行きに影を落とすに至りました。」
従来の新型コロナウイルス感染症、ウクライナ侵攻、供給制約等に加え、8%超のインフレ、主要国の利上げ、通貨供給量減少、シリコンサイクル下降局面、36年ぶりのドル高と金融市場の動揺が記載され、世界景気の外部環境悪化が一段と具体化している。 - FY2023-Q1顕在化有価証券報告書
「半導体の需給ひっ迫や中国における新型コロナウイルスの影響により部品の供給が不足し、自動車の生産面に大きな影響を与えたため、厳しい状況が続きました。」
外部環境悪化リスクが、半導体需給ひっ迫と中国の新型コロナウイルスの影響による部品供給不足、自動車生産への影響として実際に現れている。 - FY2022悪化有価証券報告書
「期末にはロシアのウクライナ侵攻で国際商品価格が一段と高騰し、消費者物価が上昇に転じる中で、米国が利上げに踏み切り、米中対立に加えてロシアに対する経済制裁の強化による世界経済の分断化やスタグフレーションへの懸念から、世界の株価が調整色を強めるなど景気の先行きに対する不安が高まるに至りました。」
従来のコロナ禍、貿易摩擦、供給不足等に加えて、ロシアのウクライナ侵攻、国際商品価格の一段の高騰、経済制裁、世界経済の分断化やスタグフレーション懸念を外部環境悪化要因として記載している。 - FY2022-Q3再掲有価証券報告書
「電子部品業界におきましては、5G対応スマートフォンとそのインフラ関連やリモートワーク、オンライン学習の浸透に伴うデータセンター関連、また工場や医療などのデジタルトランスフォーメーション向けIoTデバイスの需要に支えられ、一部の半導体や電子部品で供給不足の影響があったものの、総じて堅調に推移しました。一方、車載用電子部品については、自動車の需要動向は堅調ながらも、コロナウイルス感染拡大による東南アジアからの部品供給の滞りや半導体供給不足を解消できず、自動車生産に影響を与えました。」
デジタル関連需要は堅調だったが、半導体・部品の供給不足、東南アジアの供給停滞、自動車生産への影響が続いており、外部環境上の不透明感は継続している。 - FY2022-Q2悪化有価証券報告書
「当期の世界経済は新型コロナウイルス変異株による感染第5波に見舞われ、昨年後半から始まった世界景気拡大の勢いが弱まり、踊り場の様相を呈しました。ワクチン接種の進展で期末にかけて一部の国を除いて世界の感染拡大が収まりつつありますが、半導体やエネルギーなどの供給不足で生産が停滞する一方、物流網の混乱に加えて、経済活動再開による需要と供給のミスマッチで石油はじめ国際商品価格が高騰を続けました。」「これまで世界経済を牽引してきた中国が企業への統制・規制強化や不動産業界の不良債権問題などで景気が減速に転じたことも、世界景気拡大の足かせになりつつあります。」
従来のコロナ禍や貿易摩擦に加え、変異株、半導体・エネルギー供給不足、物流網混乱、国際商品価格高騰、中国景気減速など、外部環境の悪化要因が具体化している。 - FY2022-Q1車載需要回復と半導体不足懸念有価証券報告書
「一方、車載用電子部品については、自動車の需要に回復が見られたものの、半導体不足による自動車生産への影響が懸念されております。」
自動車需要には回復が見られた一方、半導体不足による自動車生産への影響が外部環境上の懸念として継続している。 - FY2021景気後退後の回復兆しと感染再拡大有価証券報告書
「当期の世界経済は新型コロナウイルスの感染拡大で、期初に急激な景気後退に見舞われました。しかし、先進主要国の大型財政出動と大金融緩和策によって年央以降、下落幅が徐々に縮小し、期後半には世界の貿易と生産がプラスに転じるなど明かるさが広がりました。」
新型コロナウイルスによる期初の急激な景気後退が発生した一方、財政・金融政策等を背景に年央以降は貿易・生産の回復兆しも記載している。 - FY2021-Q3顕在化有価証券報告書
「電子部品業界におきましては、長引く米中貿易戦争に加えて、コロナ禍の長期化の影響で不透明な状況が続いておりますが、感染対策導入が生んだ新しい市場や、コロナ禍から回復を見せる車載関連などの市場が電子部品需要を牽引しています。」
米中貿易戦争と新型コロナウイルス感染症の長期化による外部環境の不透明感が実際の事業環境として継続している。 - FY2021-Q2顕在化有価証券報告書
「期前半の世界生産は前年同期比10%減、世界貿易も15%減となり、実質国内総生産(GDP)はリーマンショック時の2倍を超える下落を記録しました。」
新型コロナウイルス感染拡大により世界生産・世界貿易・GDPの大幅な落ち込みが実際の外部環境として記載されている。期後半に回復の兆しが見られた一方、期末には欧米北部を中心に感染が再拡大し、先行き不透明感が続いている。 - FY2021-Q1顕在化有価証券報告書
「電子部品業界におきましては、前期第3四半期に見られた半導体・電子部品在庫調整解消の兆しが、米中貿易戦争、日韓関係悪化の影響で確かな回復基調を見いだせない中、新型コロナウイルス感染症のパンデミックに見舞われ、世界的な経済活動停滞の影響を大きく受けています。」
従来の米中貿易戦争・日韓関係悪化等に加え、新型コロナウイルス感染症による世界的な経済活動停滞が実際の事業環境に現れ、市場回復の不確実性が続いている。 - FY2020悪化有価証券報告書
「世界経済も世界貿易の縮小で、春以来、生産が減少に転じ、在庫調整に加えて設備投資の減少で世界景気に陰りが広がりました。こうした中で米国に次いで欧州や新興国が相次いで金融緩和に転じ、米中貿易協議の第一段階合意成立に加え、景気の先行指標の半導体サイクルが底入れするなど、世界景気の減速に歯止めが掛かり始めた矢先、新型コロナウイルスの感染拡大に見舞われました。」
従来の米中貿易戦争・日韓関係悪化等に加え、新型コロナウイルスの世界的大流行、世界貿易の急減、生産停止、サプライチェーン混乱、需要急減が記載され、外部環境リスクがさらに悪化している。 - FY2020-Q3顕在化有価証券報告書
「電子部品業界におきましては、半導体・電子部品の在庫調整の動きは解消に転じているものの米中貿易戦争、日韓関係悪化は改善せず、原材料メーカーへの影響の不透明感は引き続き払拭されていません。また、車の販売台数減少が顕在化し車載電子部品の電装化による恩恵を受ける原材料メーカーへの影響が出るか不透明感があります。」
半導体・電子部品の在庫調整は解消に転じたものの、米中貿易戦争と日韓関係悪化が改善せず、さらに車の販売台数減少も顕在化したため、外部環境による原材料メーカーへの影響の不透明感が続いている。 - FY2020-Q2顕在化有価証券報告書
「当期の世界経済は米国の対中輸入制裁関税第3弾に続き、第4弾発動に対して、中国が報復関税で対応、米中貿易戦争が激化すると同時に、米EU、日韓などにも貿易摩擦が広がり、世界貿易が減少に転じました。加えて英国のEU離脱問題、香港のデモ、サウジアラビアのアラムコ油田被爆など地政学的リスクが拡大し、世界生産が鈍化して世界景気に陰りが広がりました。」
米中貿易戦争の激化に加え、米EU・日韓の貿易摩擦、英国のEU離脱問題、香港のデモなど地政学的リスクの拡大が記載され、世界貿易・世界生産の鈍化として外部環境悪化が続いている。財政・金融政策で減速に歯止めが掛かりつつあるものの、不安定な状況が続くとしている。 - FY2020-Q1顕在化有価証券報告書
「電子部品業界におきましては、ハイエンドスマートフォンがOLED化、カメラの複数化、3Dセンシングモジュールなど高機能になったものの、高価格帯になったことや米中貿易摩擦の影響により販売が低迷しております。また、ハイエンドスマートフォンの需要低迷の影響もあり半導体の在庫調整が見受けられました。」
米中貿易摩擦、高価格化したハイエンドスマートフォンの販売低迷、半導体の在庫調整が、外部環境の悪化要因として当第1四半期の事業環境に現れている。 - FY2019顕在化有価証券報告書
「中国経済の構造調整による景気失速に加え、米国の金融出口政策による世界の通貨供給量鈍化や米中貿易戦争による貿易減少などで世界需要が鈍化し、在庫調整から世界景気が減速するに至りました。こうした中で我が国も下期には輸出減少で企業業績が減益に転じるなど、景気に陰りが広がりました。」
世界需要の鈍化、在庫調整、世界景気の減速、輸出減少が実際の経営環境として記載され、外部環境悪化リスクが顕在化している。 - FY2019-Q2初出有価証券報告書
「しかし、米国の金融出口政策で世界の通貨供給量が鈍化し、さらに米中貿易戦争の激化で世界貿易が減速し、中国の景気後退や途上国の通貨不安など世界景気に陰りが広がりました。アベノミクスの下で拡大を続けた日本経済も期後半には輸出にブレーキが掛かり、加えて対イラン経済制裁による供給不安から原油価格が上昇して交易条件が悪化するなど、海外要因の変化によって景気拡大の勢いに鈍化の気配がみられるに至りました。」
米国の金融政策、米中貿易戦争、中国景気後退、途上国の通貨不安、対イラン経済制裁などにより、世界貿易や日本の輸出、交易条件に悪化要因が生じていると記載している。実質GDP3%成長への言及もあるが、期後半には景気拡大の鈍化の気配が示されている。