高固定費比率と売上未達による利益維持リスク
FY2016に初出。18回の記載のうち8回が「悪化」で、最初の「悪化」はFY2021-Q1。直近の記載は2026-10-30。
田谷がこのテーマで「悪化」側に入ったのは2020年。同じテーマの他社の中央値(2023年)より3年早い。
テーマ全体が最も大きく悪化側へ動いたのは2020年。22社中9社が悪化側に。
直近の記載が「悪化」なのは、ほかに5社。
- FY2026対処有価証券報告書
「これは、店舗閉鎖等により労務費、地代家賃等の固定費が減少しましたが、売上高の減収を補填するまでの経費の削減に至らなかったこと、また、前期より原状回復費用の高騰が続いており、資産除去債務に係る減価償却費が増加したことが要因であります。」
店舗閉鎖により固定費は減少したが、減収を補填するほどの削減には至らなかったと記載している。固定費リスクへの対応効果は示されたものの、リスクは残っている。 - 2026-04-30悪化発生事実
「売上高につきましては、既存店において客単価は概ね計画通り推移したものの、店舗閉鎖の影響に加え、人手不足や顧客来店周期の長期化等により入客数が伸び悩み、全体として計画比 2.0%減となりました。」
客単価は概ね計画どおりだった一方、入客数の伸び悩みにより売上高が計画比2.0%減となり、高固定費構造下の利益維持リスクに関係する売上未達を開示している。 - FY2025-H1悪化有価証券報告書
「以上の結果、当中間会計期間の業績は、売上高2,679百万円(前年同期比5.8%減)、営業損失91百万円(前年同期は営業損失75百万円)、経常損失91百万円(前年同期は経常損失74百万円)となりました。」
高固定費構造の下で売上高が減少し、営業損失・経常損失が前年同期より拡大しており、売上未達時に利益を維持しにくいリスクが中間期実績に現れている。 - FY2024再掲有価証券報告書
「当社の事業においては、人件費や店舗運営維持に係る経費等の固定費比率が高いため、一定水準を越える売上を確保できれば大きく利益に寄与できるものの、反面売上が計画どおりにいかない場合は、それに伴う経費圧縮が困難となり、適正な利益水準を維持することが難しくなります。」
固定費比率が高く、売上未達時に利益水準を維持しにくい構造を継続記載している。 - FY2024-Q2再掲有価証券報告書
「以上の結果、当社の第2四半期累計期間の業績は、売上高2,843百万円(前年同期比5.3%減)となり、営業損失75百万円(前年同期は営業損失381百万円)、経常損失74百万円(前年同期は経常損失367百万円)となりました。」
売上高は前年同期比で減少し、営業・経常損失も継続しているため、高固定費構造下で利益を維持しにくいリスクを継続して示している。一方、損失額は前年同期より縮小した。 - FY2024-Q1再掲有価証券報告書
「以上の結果、当社の第1四半期累計期間の業績は、売上高1,429百万円(前年同期比6.6%減)となり、営業損失48百万円(前年同期は営業損失181百万円)、経常損失52百万円(前年同期は営業損失179百万円)となりました。」
売上高の減少と営業・経常損失は継続しており、高固定費構造下で利益を維持しにくいリスクが残る一方、損失額は前年同期より縮小した。 - FY2023-Q3再掲有価証券報告書
「売上高4,571百万円(前年同期比9.3%減)となり、営業損失474百万円(前年同期は営業損失761百万円)、経常損失459百万円(前年同期は営業損失760百万円)」
売上減少と営業・経常損失は続いており、高固定費構造下で利益を維持しにくいリスクが残る一方、損失額は前年同期より縮小した。 - FY2023-Q2再掲有価証券報告書
「以上の結果、当社の第2四半期累計期間の業績は、売上高3,002百万円(前年同期比9.0%減)となり、営業損失381百万円(前年同期は営業損失609百万円)、経常損失367百万円(前年同期は営業損失610百万円)」
売上高の減少と営業・経常損失は継続しており、高固定費構造下で利益を維持しにくいリスクが残る一方、損失額は前年同期より縮小した。 - FY2023-Q1再掲有価証券報告書
「売上高1,529百万円(前年同期比10.1%減)となり、営業損失181百万円(前年同期は営業損失308百万円)、経常損失179百万円(前年同期は営業損失311百万円)となりました。」
売上減少と営業・経常損失は続いており、高固定費構造下で利益を維持しにくいリスクが残る一方、損失額は前年同期より縮小した。 - FY2021悪化有価証券報告書
「この結果、既存店ベースで客単価は前期比1.5%増加いたしましたが、入客数が前期比22.8%低下し、既存店売上高は前期比21.7%減となりました。」
高固定費構造の下で入客数と既存店売上高が大幅に減少し、営業損失1,264百万円を計上したことで、売上未達時に利益を維持しにくいリスクがさらに実績化している。 - FY2021-Q3悪化有価証券報告書
「以上の結果、当社の第3四半期累計期間の業績は、売上高5,048百万円(前年同期比25.7%減)となり、営業損失947百万円(前年同期は営業損失191百万円)、経常損失958百万円(前年同期は営業損失200百万円)、四半期純損失は1,031百万円(前年同期は四半期純損失7百万円)となりました。」
売上高が前年同期比25.7%減少し、固定費負担の下で営業損失・経常損失・四半期純損失が大幅に拡大した。 - FY2021-Q2悪化有価証券報告書
「以上の結果、当社の第2四半期累計期間の業績は、売上高3,121百万円(前年同期比31.6%減)となり、営業損失732百万円(前年同期は営業損失139百万円)、経常損失738百万円(前年同期は営業損失145百万円)、四半期純損失は802百万円(前年同期は四半期純利益44百万円)となりました。」
売上高が前年同期比31.6%減少し、営業損失・経常損失が拡大、四半期純損益も利益から損失へ転じたことで、高固定費構造下で利益水準を維持しにくいリスクの影響が継続して現れている。 - FY2021-Q1悪化有価証券報告書
「以上の結果、当社の第1四半期累計期間の業績は、売上高1,329百万円(前年同期比41.3%減)となり、営業損失399百万円(前年同期は営業損失100百万円)、経常損失404百万円(前年同期は営業損失103百万円)、四半期純損失は558百万円(前年同期は四半期純損失79百万円)となりました。」
売上高が前年同期比41.3%減少し、営業損失・経常損失・四半期純損失を計上したことで、高固定費構造により利益水準を維持しにくいリスクの影響がさらに現れている。 - FY2020顕在化有価証券報告書
「当社の事業においては、人件費や店舗運営維持に係る経費等の固定費比率が高いため、一定水準を越える売上を確保できれば大きく利益に寄与できるものの、反面売上が計画どおりにいかない場合は、それに伴う経費圧縮が困難となり、適正な利益水準を維持することが難しくなります。」
売上高が前期比10.1%減少し、営業損失・経常損失を計上したことで、高固定費構造により利益水準を維持しにくいリスクが業績上に現れている。 - FY2017再掲有価証券報告書
「当社の事業においては、人件費や店舗運営維持に係る経費等の固定費比率が高いため、一定水準を越える売上を確保できれば大きく利益に寄与できるものの、反面売上が計画どおりにいかない場合は、それに伴う経費圧縮が困難となり、適正な利益水準を維持することが難しくなります。」
高い固定費比率が売上未達時の利益維持を難しくする構造を引き続き説明している。 - FY2016初出有価証券報告書
「当社の事業においては、人件費や店舗運営維持に係る経費等の固定費比率が高いため、一定水準を越える売上を確保できれば大きく利益に寄与できるものの、反面売上が計画どおりにいかない場合は、それに伴う経費圧縮が困難となり、適正な利益水準を維持することが難しくなります。」
固定費比率の高さが、売上未達時の利益維持を難しくする構造として説明されている。