研究開発先行投資に伴う流動性リスク
FY2017に初出。37回の記載のうち15回が「悪化」で、最初の「悪化」はFY2021-Q2。直近の記載はFY2027-H1。
サンバイオがこのテーマで「悪化」側に入ったのは2020年。同じテーマの他社の中央値(2023年)より3年早い。
テーマ全体が最も大きく悪化側へ動いたのは2025年。12社中6社が悪化側に。
直近の記載が「悪化」なのは、ほかに4社。
- FY2027-H1悪化有価証券報告書
「当中間連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、12,677百万円(前連結会計年度末は14,815百万円)となり、前連結会計年度に比べて2,138百万円減少いたしました。」
事業収益がゼロのなか、現金及び現金同等物は2,138百万円減少し、営業活動によるキャッシュ・フローも2,136百万円の支出となった。 - 2026-06-15悪化決算
「これは、現金及び預金が1,085百万円減少したことが主な要因であります。」
事業収益がないなか、現金及び預金が前連結会計年度末から1,085百万円減少し、流動性低下が続いた。 - FY2026対処有価証券報告書
「当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」)は、14,815百万円(前連結会計年度末は2,853百万円)となり、前連結会計年度末に比べて11,962百万円増加いたしました。」
営業活動による3,760百万円の資金支出は継続したが、新株式・転換社債の発行等により期末資金が148億円まで増加し、先行投資に伴う流動性が一時的に補強された。 - FY2026-H1悪化有価証券報告書
「当中間連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、2,372百万円(前連結会計年度末は2,853百万円)となり、前連結会計年度に比べて480百万円減少いたしました。」
資金調達を実施した一方、事業収益がないなか現金及び現金同等物は480百万円減少し、営業活動によるキャッシュ・フローも2,052百万円の支出となった。 - FY2025悪化有価証券報告書
「当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、2,853百万円(前連結会計年度末は4,389百万円)となり、前連結会計年度末に比べて1,536百万円減少いたしました。」
事業収益が計上されないなか、現金及び現金同等物が1,536百万円減少し、期末残高は2,853百万円となった。営業活動による資金支出も3,603百万円で、流動性リスクが数値面で悪化した。 - FY2025-H1悪化有価証券報告書
「当中間連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、3,014百万円(前連結会計年度末は4,389百万円)となり、前連結会計年度に比べて1,375百万円減少いたしました。」
事業収益が計上されないなか、現金及び現金同等物が前年度末から1,375百万円減少し、研究開発・承認後準備に伴う流動性低下が続いている。 - FY2025-Q1悪化有価証券報告書
「当第1四半期連結会計期間末の流動資産の残高は、4,297百万円(前連結会計年度末は4,937百万円)となり、前連結会計年度末に比べて639百万円減少いたしました。これは、現金及び預金が497百万円減少したことが主な要因であります。」
事業収益が計上されないなか、現金及び預金が前年度末から497百万円減少し、先行投資に伴う流動性の低下が続いた。 - FY2024営業キャッシュ・フロー支出縮小・現金減少継続有価証券報告書
「当連結会計年度において営業活動に使用した資金は4,765百万円(前連結会計年度は7,434百万円の支出)となりました。」「当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、4,389百万円(前連結会計年度末は6,675百万円)となり、前連結会計年度末に比べて2,285百万円減少いたしました。」
営業活動による資金支出は7,434百万円から4,765百万円へ縮小した一方、現金及び現金同等物は2,285百万円減少し、先行投資に伴う流動性の低下が続いた。 - FY2024-Q3悪化有価証券報告書
「当第3四半期連結会計期間末の流動資産の残高は、4,190百万円(前連結会計年度末は6,967百万円)となり、前連結会計年度末に比べて2,777百万円減少いたしました。これは、現金及び預金が2,926百万円減少したことが主な要因であります。」
事業収益が計上されないなか、現金及び預金が前年度末から2,926百万円減少し、期末残高は3,806百万円となった。研究開発・承認準備に伴う流動性リスクが数値面で悪化している。 - FY2024-Q2悪化有価証券報告書
「当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、4,562百万円(前連結会計年度末は6,675百万円)となり、前連結会計年度に比べて2,112百万円減少いたしました。」
事業収益がないなか、現金及び現金同等物が前連結会計年度末から2,112百万円減少した。営業活動による資金支出は前年同期より縮小したが、期中の流動性は低下している。 - FY2024-Q1悪化有価証券報告書
「これは、現金及び預金が1,050百万円減少したことが主な要因であります。」
事業収益が計上されないなか、現金及び預金が前連結会計年度末から1,050百万円減少した。貸出コミットメント契約の未実行枠は35億円で維持されたが、期中の流動性は低下した。 - FY2023現金増加・営業キャッシュ・フロー悪化、コミットメント枠縮小有価証券報告書
「当連結会計年度において営業活動に使用した資金は7,434百万円(前連結会計年度は6,546百万円の支出)となりました。」
営業活動による資金支出は6,546百万円から7,434百万円へ拡大した一方、期末現金は6,675百万円へ増加した。貸出コミットメント契約総額は76億円から35億円へ縮小し、借入実行残高はゼロとなった。 - FY2023-Q3現金増加・コミットメント枠縮小・借入実行残高ゼロ有価証券報告書
「貸出コミットメント契約の総額 7,600,000千円 3,500,000千円 借入実行残高 2,300,000 - 差引額 5,300,000 3,500,000」
現金及び預金が848百万円増加し、借入実行残高はゼロとなった一方、貸出コミットメント契約総額は76億円から35億円へ縮小し、未実行枠は35億円となった。 - FY2023-Q2対処有価証券報告書
「当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、8,335百万円(前連結会計年度末は4,557百万円)となり、前連結会計年度に比べて3,778百万円増加いたしました。」
新株予約権行使による資金調達等により現金及び現金同等物が3,778百万円増加した。また、貸出コミットメント契約は総額50億円、借入実行残高ゼロ、未実行枠50億円となり、資金調達余力が示されている。一方、営業活動による資金支出は3,977百万円で、研究開発先行投資は継続している。 - FY2023-Q1現金増加・借入実行増加、未実行枠減少有価証券報告書
「貸出コミットメント契約の総額 7,600,000千円 7,600,000千円 借入実行残高 2,300,000 3,700,000 差引額 5,300,000 3,900,000」
現金及び預金は増加した一方、貸出コミットメントの借入実行残高は23億円から37億円へ増加し、未実行枠は53億円から39億円へ減少した。 - FY2022悪化有価証券報告書
「当連結会計年度において営業活動に使用した資金は6,546百万円(前連結会計年度は5,215百万円の支出)となりました。」
事業収益がないなか、営業活動によるキャッシュ・フローの支出が5,215百万円から6,546百万円へ拡大し、期末現金も4,557百万円まで減少した。貸出コミットメントの未実行枠は53億円確保されている。 - FY2022-Q3悪化有価証券報告書
「当第3四半期連結会計期間末の流動資産の残高は、8,118百万円(前連結会計年度末は13,131百万円)となり、前連結会計年度末に比べて5,013百万円減少いたしました。これは、現金及び預金が5,110百万円減少したことが主な要因であります。」
事業収益が計上されないなか、現金及び預金が前年度末から5,110百万円減少した。貸出コミットメント契約の借入実行残高も28億円から32億5,000万円へ増加し、未実行枠は48億円から43億5,000万円へ減少している。提出日後には10億円の新たなコミットメントライン契約も締結されたが、当四半期時点の流動性は数値面で悪化している。 - FY2022-Q2悪化有価証券報告書
「当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、8,794百万円(前連結会計年度末は12,480百万円)となり、前連結会計年度に比べて3,685百万円減少いたしました。」
事業収益がないなか、現金及び現金同等物が前年度末から3,685百万円減少し、営業活動によるキャッシュ・フローも3,475百万円の支出となった。研究開発先行投資に伴う流動性リスクが数値面で悪化している。 - FY2022-Q1悪化有価証券報告書
「当第1四半期連結会計期間末の流動資産の残高は、11,333百万円(前連結会計年度末は13,131百万円)となり、前連結会計年度末に比べて1,798百万円減少いたしました。これは、現金及び預金が1,798百万円減少したことが主な要因であります。」
事業収益が計上されないなか、現金及び預金が前年度末から1,798百万円減少した。貸出コミットメント契約の未実行枠は48億円で維持されているが、研究開発・承認申請準備に伴う流動性の減少が数値で示されている。 - FY2021再掲有価証券報告書
「当連結会計年度は、SB623慢性期外傷性脳損傷プログラムの承認申請に向けた製造関連の費用が主なものとなり、研究開発費4,071百万円を計上し、営業活動によるキャッシュ・フローは、5,215百万円の支出となりました。」
営業活動によるキャッシュ・フローのマイナスと研究開発先行投資が続いている。一方、投資有価証券売却により4,318百万円を獲得し、期末現金は12,480百万円となった。 - FY2021-Q3悪化有価証券報告書
「現金及び預金が4,248百万円減少したことが主な要因であります。」
事業収益が計上されないなか、現金及び預金が前年度末から4,248百万円減少し、研究開発先行投資に伴う流動性リスクが数値面で悪化している。 - FY2021-Q2悪化有価証券報告書
「当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、10,907百万円(前連結会計年度末は13,646百万円)となり、前連結会計年度に比べて2,738百万円減少いたしました。」
事業収益がないなか、現金及び現金同等物が前年度末から2,738百万円減少し、営業活動によるキャッシュ・フローも25億円の支出となった。研究開発先行投資に伴う流動性リスクが数値面で悪化している。 - FY2021-Q1再掲有価証券報告書
「貸出コミットメント契約の総額 8,100,000千円、借入実行残高 2,800,000、差引額 5,300,000」
研究開発先行投資を支える貸出コミットメント契約について、総額81億円、未実行枠53億円の資金調達余力が再確認されている。 - FY2020再掲有価証券報告書
「この営業活動によるキャッシュ・フローのマイナスに対し、また今後も継続した研究開発事業を進めるために、当連結会計年度は2019年5月に海外募集による新株式を発行し7,097百万円を調達したこと等により、財務活動によるキャッシュ・フローは7,022百万円の収入となりました。」
営業活動によるキャッシュ・フローは5,717百万円の支出となった一方、株式発行等で資金を確保する方針と実績が再確認されている。 - FY2020-Q3対処有価証券報告書
「当第3四半期連結会計期間末の現金及び預金は15,544百万円(前連結会計年度末は12,453百万円)となり、前連結会計年度末に比べて3,091百万円増加いたしました。」
現金及び預金が前年度末から3,091百万円増加し、研究開発先行投資に伴う流動性が引き続き確保されている。 - FY2020-Q2対処有価証券報告書
「当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、16,732百万円(前連結会計年度末は12,453百万円)となり、前連結会計年度に比べて4,279百万円増加いたしました。」
海外募集による新株式発行等により現金及び現金同等物が4,279百万円増加し、研究開発先行投資に伴う流動性の確保が進んだ。 - FY2020-Q1対処有価証券報告書
「2019年5月に、海外募集による新株式を発行し7,097百万円を調達しました。」
海外募集による新株式発行で7,097百万円を調達し、研究開発先行投資や量産化・安定供給体制整備に対応する資金を確保した。 - FY2019対処有価証券報告書
「当期は、2018年3月に第三者割当による行使価額修正条項付き第13回新株予約権を発行し10,945百万円を調達し、加えて、2018年11月に株式会社三井住友銀行と株式会社三菱UFJ銀行から1,000百万円と2,000百万円を、2018年12月に株式会社みずほ銀行から2,000百万円の長期コミットメントライン契約をそれぞれ締結し、今後の成長投資のための資金を確保しました。」
新株予約権による10,945百万円の調達と銀行コミットメントラインにより、研究開発先行投資に対する資金確保が進んでいる。 - FY2019-Q3対処有価証券報告書
「当社は、SB623市販後の製造・物流・販売体制構築の資金として、株式会社三井住友銀行との間で下記のコミットメントライン契約を締結いたしました。」
提出後に3行との計50億円のコミットメントラインを確保し、SB623市販後の体制構築および研究開発先行投資に伴う流動性確保が進んだ。 - FY2019-Q2対処有価証券報告書
「当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、13,932百万円(前連結会計年度末は4,654百万円)となり、前連結会計年度に比べて9,277百万円増加いたしました。」
第13回新株予約権の行使等による資金調達により、現金及び現金同等物が9,277百万円増加し、研究開発先行投資に伴う流動性の確保が進んでいる。 - FY2019-Q1対処有価証券報告書
「当第1四半期連結会計期間末の流動資産の残高は、7,897百万円(前連結会計年度末は5,076百万円)となり、前連結会計年度末に比べて2,820百万円増加いたしました。これは、現金及び預金が2,572百万円増加したことが主な要因であります。」
第13回新株予約権の一部行使等による資金調達により、現金及び預金が前年度末から2,572百万円増加し、研究開発先行投資に伴う流動性確保が進んだ。 - FY2018対処有価証券報告書
「当連結会計年度末までに、本補助金20百万米ドルのうち、本補助金に係るCIRMとの契約締結分4.5百万米ドル、患者組み入れ65%達成分の4.9百万米ドル、組み入れ85%達成分の4.1百万米ドル、及び全患者組み入れ完了分の4.5百万米ドルの合計18百万米ドルをすでに受領しております。」
CIRM補助金は総額20百万米ドルのうち、開発マイルストン達成に対応する18百万米ドルを受領し、研究開発先行投資に対する資金確保が進んだ。 - FY2018-Q3対処有価証券報告書
「提出日現在までに、本補助金20百万米ドルのうち、本補助金に係るCIRMとの契約締結分4.5百万米ドルおよび患者組入れ65%達成分の4.9百万米ドルの合計9.4百万米ドル(うち、4.5百万米ドル分については流動負債の前受金513百万円として計上)をすでに受領しております。」
CIRM補助金について、総額20百万米ドルのうち9.4百万米ドルを既に受領しており、研究開発先行投資に対する資金確保の具体化が示されている。 - FY2018-Q2対処有価証券報告書
「当社は、再生細胞薬「SB623」の慢性期外傷性脳損傷プログラムの実用化に向けた予備の資金として、株式会社みずほ銀行との間で下記のコミットメントライン契約を締結いたしました。」
現金及び現金同等物や営業活動によるキャッシュ・フローは減少・支出となっているが、SB623外傷性脳損傷プログラム向けに予備資金のコミットメントラインを確保したことが示されている。 - FY2017初出有価証券報告書
「安定的な収益源を確保するまでの期間においては、必要に応じて適切な時期に資金調達等を実施し、財務基盤の強化を図る方針ですが、必要なタイミングで資金を確保できなかった場合は、当社事業の継続に重大な懸念が生じる可能性があります。」
研究開発費負担による営業損失・営業キャッシュ・フローのマイナスが続くなか、適時に資金を確保できないリスクを開示している。