海外買収に伴うのれん・製造販売権の減損リスク
FY2021に初出。11回の記載のうち5回が「顕在化」で、最初の「顕在化」は2026-05-11。直近の記載は2026-08-06。
東和薬品がこのテーマで「悪化」側に入ったのは2022年。同じテーマの他社の中央値(2023年)より1年早い。
テーマ全体が最も大きく悪化側へ動いたのは2025年。100社中47社が悪化側に。
直近の記載が「悪化」なのは、ほかに29社。
- 2026-08-06悪化決算説明資料
「医薬品事業での失注の影響もあり今期セグメント利益は計画未達になる可能性がある」
三生医薬ほかについて、需要減少による失注を背景に減収・セグメント損失となり、今期のセグメント利益が計画未達となる可能性を示した。既存の買収後業績・減損リスクに関係する業績悪化が続いている。 - FY2026顕在化有価証券報告書
「当連結会計年度においては、のれんの減損の兆候が識別され、割引前将来キャッシュ・フローが帳簿価額を下回ると判断したため、減損損失を認識しております。」
三生医薬の業績悪化と将来キャッシュ・フローの見直しにより、のれんについて14,729百万円の減損損失を認識した。 - FY2025対処有価証券報告書
「なお、当連結会計年度においては、のれんの減損の兆候は識別されなかったことから、減損損失は認識しておりません。 のれん 5,792 4,750」
Towa Pharma International Holdings, S.L.に係るのれんは4,750百万円となり、当連結会計年度に減損の兆候は識別されず、減損損失も認識されなかった。 - FY2024悪化有価証券報告書
「Towa Pharma International Holdings, S.L.は取得時の事業計画を下回っており、のれん償却考慮後の営業損益が継続して赤字となっていることから、当社はのれんに減損の兆候があると判断し、減損損失の認識の要否の検討を行っています。」
Towa INTについて取得時事業計画未達と、のれん償却後の営業損益の継続赤字を理由に、のれんの減損兆候を識別した。ただし、割引前将来キャッシュ・フローが帳簿価額を上回ると判断し、減損損失は認識していない。 - FY2023-Q2企業結合会計処理の確定によりのれん額を更新有価証券報告書
「この結果、暫定的に算定されたのれんの金額38,205百万円は、会計処理の確定により5,583百万円減少し、32,621百万円となりました。」
三生医薬買収に係る取得原価配分が確定し、暫定的なのれん38,205百万円が32,621百万円へ更新された。買収後のれん・製造販売権に関する減損リスクの基礎となる金額が見直されている。 - FY2022悪化有価証券報告書
「また、当連結会計年度における三生医薬株式会社の買収により、のれんが38,205百万円発生しております。なお、当該のれんについては、当連結会計年度末において、企業結合日時点の識別可能資産及び負債の特定並びに時価の見積りが未了であるため、取得原価の配分が完了しておらず、暫定的に算定されております。」
三生医薬買収により国内セグメントに38,205百万円ののれんが発生し、グループののれん残高は44,647百万円となった。期末時点で減損兆候はないが、将来の減損リスクの対象が増加している。 - FY2021初出有価証券報告書
「なお、翌連結会計年度においてこれらについて減損の兆候が識別された場合には減損損失が発生する可能性があります。」
Towa HD買収に伴い計上されたのれん7,050百万円及び製造販売権5,402百万円について、当年度に減損の兆候はないものの、翌年度以降に兆候が識別された場合の減損リスクを記載している。