国内EDA市場・電子部品市場の縮小と顧客業界再編
FY2016に初出。36回の記載のうち17回が「悪化」で、最初の「悪化」はFY2017-Q1。直近の記載は2026-07-31。
ジーダットがこのテーマで「悪化」側に入ったのは2016年。
直近の記載が「再掲」なのは、ほかに1社。
- FY2026-H1悪化有価証券報告書
「当中間会計期間におきまして、当社の主要顧客である半導体を含む電子部品業界では、前年度・第1四半期に引き続きAI関連分野は堅調に推移したものの、スマートフォン、パソコン、産業機械向けの半導体デバイスについては低迷が続き、二極化の様相を呈しております。また、アメリカのトランプ政権による関税政策の影響について、今後不透明感や景気減速感が表面化してくることが予想されており、世界経済にマイナスの影響を与えることが想定されます。」
AI関連分野が堅調である一方、スマートフォン・パソコン・産業機械向け半導体の低迷が続き、需要の二極化が明記された。加えて関税政策による不透明感・景気減速感が予想され、電子部品市場リスクが悪化した。 - FY2025悪化有価証券報告書
「ところが、直近の状況では、アメリカのトランプ政権による関税政策により世界が一変しつつあります。また、対中国政策により日本が強みを持つ半導体関連製品の中国向け輸出規制が強まるきざしも見えており、電子部品業界全体のみならず世界中のあらゆる業界で急速な景気後退感が強まっております。」
国内市場の縮小傾向に加え、関税政策、対中国輸出規制の強まり、世界的な景気後退感が新たに記載され、市場環境に関するリスクが悪化した。 - FY2025-H1後退有価証券報告書
「前年度に底打ちした状況からは各社の在庫調整も進み、緩やかに回復の兆しが見えてきております。また、EV化の減速感は否めないもののパワー半導体の需要は底堅く、各社の設計設備、生産設備への投資は盛んであります。」
電子部品業界は在庫調整が進み、緩やかな回復兆しと設計・生産設備投資の活発さが記載された。一方、オンデバイスAI期待の進展途上やEV化の減速感は残っている。 - FY2024後退有価証券報告書
「当事業年度における、当社の主要顧客である半導体やFPD(Flat Panel Display)等を始めとした電子部品業界は、中国市場の低迷の回復が予測できない中、スマートフォンやパソコン等の一部電子部品の需要減速が終息し、在庫調整も終え復調傾向の状況を呈しております。」
中国市場の低迷は残る一方、民生機器向け電子部品の需要減速が終息し、在庫調整を終えて復調傾向にあると記載された。 - FY2024-Q3後退有価証券報告書
「当第3四半期累計期間における、当社の主要顧客である電子部品業界は、スマートフォンの需要低迷等により一部の電子部品の需要が減速している状況を呈しておりますが、生成AIの浸透を受けたメモリーおよびマイクロプロセッサー等のロジック製品は、需要回復の兆しが見えてきました。またパワー半導体ならびにアナログ半導体は、更なる省エネルギー化そしてEV化の普及の加速により、需要が伸長している状況となっております。FPD(Flat Panel Display)市場においては、車載搭載ディスプレイの大型化および高付加価値化により、アモレッド(AMOLED)製品の需要が高まっている状況です。」
スマートフォン向けなど一部需要の減速は継続する一方、生成AIを背景とするメモリー・ロジック製品の回復兆し、パワー・アナログ半導体需要の伸長、車載向けAMOLED需要の高まりが記載され、市場縮小・低迷リスクは一部弱まった。 - FY2024-Q2後退有価証券報告書
「当社の主要顧客である電子部品業界は、地政学的リスクからのサプライチェーンの強化を目的に、政府からの助成金などによる半導体設備の投資が旺盛な状況です。また、スマートフォンやパソコンなどの需要低迷によるメモリーの在庫調整が進みようやく生産調整の出口が見えつつあります。FPD(Flat Panel Display)市場はスマートウォッチやヘッドマウントディスプレイ等に用いられるマイクロLEDの需要が漸増するものの、テレビ向けの大型パネルおよびパソコン向けの中小型パネルは、生産調整が続いている状況ですが、FPD市場もようやく出口が見え始めております。」
半導体設備投資が旺盛で、メモリーおよびFPD市場でも生産調整の出口が見え始めたとされ、前四半期までの市場悪化認識は一部弱まった。一方、民生機器向け需要低迷やFPDの生産調整は継続している。 - FY2024-Q1悪化有価証券報告書
「当第1四半期累計期間における、当社の主要顧客である電子部品業界は、世界的なインフレや地政学的リスクの高まりなどが設備投資に影響し、半導体需要が失速している状況を呈しています。電動化の進む自動車用途や再生エネルギー関連用途のパワー半導体は引き続き需要が強いものの、スマートフォンやPCなどの民生機器の需要低迷に加え、メモリの供給過剰状況が継続しており、先行きに対する不透明感が一層強まっています。また、FPD(Flat Panel Display)市場では巣ごもり需要が終了し、過剰在庫からの回復ができず、依然として生産調整が続き厳しい状況に陥っており、業界全体が縮小する方向に向かっています。」
世界的インフレや地政学的リスクが設備投資に影響し、半導体需要が失速した。民生機器需要の低迷、メモリの供給過剰、FPD市場の生産調整と業界縮小方向が記載され、既存の市場縮小リスクが悪化した。 - FY2023悪化有価証券報告書
「当事業年度における、当社の主要顧客である半導体やFPD(Flat Panel Display)等を始めとした電子部品業界は、スマートフォン、PC、サーバ等最終製品の世界的な需要減少の影響を受けて、いわゆるシリコンサイクルの「谷間」に突入しつつあります。一部の車載等の分野では供給不足の状況が継続していますが、全体としては供給過多の傾向であり、特にメモリ関連においては厳しい状況に陥り始めました。そのため設備投資に対しても、消極的な動きが散見されており、特に設計設備に対する投資は急速に冷え込んできました。また国内におけるFPD関連においても、歯止めが利かない単価下落により、急速に業績が悪化してきました。」
最終製品需要の減少、供給過多、メモリ関連の悪化、設計設備投資の冷え込み、国内FPDの単価下落・業績悪化が記載され、国内市場・顧客業界リスクがさらに悪化した。 - FY2023-Q3悪化有価証券報告書
「当第3四半期累計期間における当社の主要顧客である電子部品業界は、最終製品の需要減少等の影響で、スマートフォン向けやPC向け等の分野において供給過多の状況が継続しております。車載向けや生産機械向け等の一部の分野において供給不足の状況が残っているものの、業界全体としては景気後退の基調に突入しており、先行き不透明感が深まりつつあります。」
スマートフォン・PC向け等で供給過多が継続し、電子部品業界全体が景気後退の基調に入ったとされ、先行き不透明感がさらに深まった。 - FY2023-Q2悪化有価証券報告書
「当第2四半期累計期間における当社の主要顧客である電子部品業界は、半導体関連の特定分野において供給過多の兆候が散見されるようになってきており、一部の分野における半導体の供給不足や製造装置関連の好況感は残るものの、全体としては景気の減速感が鮮明となりつつあります。」
半導体関連の特定分野で供給過多の兆候が現れ、電子部品業界全体の景気減速感が鮮明になりつつあると記載した。 - FY2023-Q1悪化有価証券報告書
「当第1四半期累計期間における、当社の主要顧客である電子部品業界は、引き続き半導体等に対する旺盛な需要の追い風を受けて、特に製造分野を中心として概ね好調な状況が継続しております。しかしながらメモリやスマートフォン向け電子部品等の一部において、供給量が需要量を上回る現象が発生しており、先行きの見通しに若干の陰りが散見されるようになって来ました。」
電子部品業界は概ね好調な一方、メモリ・スマートフォン向けの一部で供給過剰が発生し、先行きに若干の陰りが記載された。 - FY2022再掲有価証券報告書
「当社が対象としている国内市場はまだしばらくは縮小傾向にあります。」
国内市場の縮小傾向を引き続き主要リスクとして記載した。 - FY2022-Q3再掲有価証券報告書
「当第3四半期累計期間において、財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の異常な変動等又は、前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」について重要な変更はありません。」
国内EDA市場・電子部品市場の縮小と顧客業界再編に関する既存リスクについて、重要な変更がないとした。 - FY2022-Q2再掲有価証券報告書
「当第2四半期累計期間において、財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の異常な変動等又は、前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」について重要な変更はありません。」
国内EDA市場・電子部品市場の縮小と顧客業界再編に関する既存リスクについて、重要な変更がないとした。 - FY2021悪化有価証券報告書
「液晶パネル等のFPD市場につきましては、国内液晶メーカーの液晶事業撤退の影響を受け、前期比86百万円(12.2%)減少の6億25百万円となりました。」
国内液晶メーカーの液晶事業撤退がFPD市場売上の減少として具体的に影響した。 - FY2021-Q3後退有価証券報告書
「当第3四半期累計期間における、当社の主要顧客である電子部品業界の景況は、世界的な新型コロナウイルスの感染拡大や米中貿易摩擦の影響を受けて、一時期厳しい状況に陥っておりましたが、リモートワークに関連したPC・データセンター分野および5G関連分野における底堅い需要の下支えに加え、自動車関連分野等の急速な立ち上がりにより、回復基調に入り始めました。しかしながら、コロナ禍等による世界的な経済停滞が更に長期化した場合、電子部品業界にもその影響が及ぶ可能性は否定できないことから、予断を許さない状況が続いております。」
主要顧客の電子部品業界は、PC・データセンター・5G需要や自動車関連分野の立ち上がりにより回復基調に入り始めた。一方、世界的な経済停滞長期化による影響可能性は残るとしている。 - FY2021-Q2悪化有価証券報告書
「当第2四半期累計期間における、当社の主要顧客である電子部品業界は、第2四半期に入り増々激化してきた貿易摩擦の影響、および長期化する新型コロナウイルス感染拡大による経済活動停滞の影響を受けて、車載関連等の分野では厳しい状況が継続しています。しかしながら今後、貿易摩擦ならびに経済活動停滞が更に長期化した場合、電子部品業界全体にその影響が浸潤する可能性も否定できないことから、先行き不透明感は払拭できない状況であります。」
貿易摩擦が一段と激化し、新型コロナウイルス感染拡大による経済活動停滞も長期化しているため、車載関連等で厳しい状況が継続し、業界全体への波及可能性と先行き不透明感が示された。 - FY2021-Q1悪化有価証券報告書
「当第1四半期累計期間における、当社の主要顧客である電子部品業界の景況は、日中貿易摩擦が継続する中、世界的なコロナウイルス感染拡大による経済活動の停滞も発生して、一部車載関連分野等が大きく影響を被りましたが、2019年後半から急速に高まってきた5G需要に加えて「テレワーク特需」等の追い風もあり、業界全体としては、現時点では概ね堅調に推移しております。しかしながら今後、世界的な経済活動停滞が長期化した場合は、電子部品業界の景況にも波及する可能性が高いため、先行き不透明感はますます深まっております。」
電子部品業界は5G需要やテレワーク特需により現時点では概ね堅調としつつ、日中貿易摩擦と世界的な経済活動停滞の長期化による先行き不透明感が深まった。 - FY2020再掲有価証券報告書
「当社が対象としている国内市場はまだしばらくは縮小傾向にあります。」
国内市場の縮小傾向を引き続きリスクとして記載し、海外拡販や新製品投入等による対応を示した。 - FY2020-Q3再掲有価証券報告書
「当第3四半期累計期間において、財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の異常な変動等又は、前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」について重要な変更はありません。」
国内EDA市場・電子部品市場の縮小と顧客業界再編に関する既存リスクについて、重要な変更がないとした。 - FY2020-Q2再掲有価証券報告書
「当第2四半期累計期間において、財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の異常な変動等又は、前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」について重要な変更はありません。」
国内EDA市場・電子部品市場の縮小と顧客業界再編に関する既存リスクについて、重要な変更がないとした。 - FY2019-Q3悪化有価証券報告書
「当第3四半期累計期間における、当社の主要顧客である半導体及びFPD(Flat Panel Display)等の国内電子部品業界の業績は、国内景気の回復傾向に陰りが見られる中、全体としては概ね堅調に推移しましたが、対象分野間の格差が更に拡大しつつあります。車載向けの分野は引き続き堅調ですが、スマートフォン向けやデータセンター向けの分野では需要の下落傾向が顕著になってきました。業界全体としての先行き見通しは、貿易戦争等による需要の低迷が早期に解消する可能性が極めて低いことから、不透明感が拡大しており、一部では新たな投資を縮小する動きも散見されるようになりました。」
国内電子部品業界は全体として概ね堅調としつつも、分野間格差がさらに拡大し、スマートフォン・データセンター向け需要の下落、投資縮小、先行き不透明感の拡大が記載された。 - FY2019-Q2悪化有価証券報告書
「当第2四半期累計期間における、当社の主要顧客である半導体及びFPD(Flat Panel Display)等の国内電子部品業界の業績は、国内景気の回復傾向に足踏み感が見られる中、全体として堅調に推移しましたが、対象分野による格差が拡大しつつあります。」
国内電子部品業界全体は堅調としつつも、国内景気の回復に足踏み感が生じ、対象分野間の業績格差が拡大したと記載した。 - FY2019-Q1悪化有価証券報告書
「当社の主要顧客である半導体及びFPD(Flat Panel Display)等の国内電子部品業界の業績は、これまでは円安基調に支えられながら好調を維持しておりました。しかしながら国内製造業における景況感が徐々に後退していく中、スマートフォン需要停滞の影響等もあり、先行きの見通しに不透明感が散見されるようになってまいりました。」
国内電子部品業界はこれまでの好調から、国内製造業の景況感後退やスマートフォン需要停滞を背景に先行き不透明感が現れた。 - FY2018再掲有価証券報告書
「当社が対象としている国内市場はまだしばらくは縮小傾向にあります。」
国内EDA市場の縮小傾向を引き続き主要リスクとして記載している。 - FY2018-Q3後退有価証券報告書
「当第3四半期累計期間における、当社の主要顧客である半導体およびFPD(Flat Panel Display)等の国内電子部品業界は、国内の景気がゆるやかな回復傾向にある中、円安基調の継続および世界的な電子部品需要の増大を追い風にして概ね業績を回復しつつあります。」
国内電子部品業界は、円安基調と世界的な需要増大を背景に概ね回復しつつあるとされたため、従来の縮小・低迷認識はさらに弱まった。 - FY2018-Q2後退有価証券報告書
「当第2四半期累計期間における、当社の主要顧客である半導体およびFPD(Flat Panel Display)等の国内電子部品業界は、国内の景気がゆるやかな回復傾向にある中、昨年来の円安基調に加えてスマートフォン、自動車、ならびにデータセンター向けの需要が引続き旺盛であるため、概ね良好な業績に転じつつあります。しかしながら、電子部品業界の業績は為替変動の影響を受け易いこと、スマートフォン向けの需要は時期的な変動が大きいこと、業界大手の再編リスクは消滅していないこと等により、将来に向けた不安は未だ拭い切れない状況であります。」
国内電子部品業界は需要拡大を背景に概ね良好な業績に転じつつあるとされたため、従来の縮小・低迷認識はさらに弱まった。一方、為替変動、スマートフォン需要の時期変動、業界再編リスクは残っている。 - FY2018-Q1後退有価証券報告書
「当社の主要顧客である半導体およびFPD(Flat Panel Display)等の国内電子部品業界は、国内の景気が徐々に回復しつつある中、円安傾向や世界的な電子部品需要の高まりを追い風として、概ね堅調な業績を維持しております。しかしながら、ターゲットとしている最終製品や電子部品自体の品種により好不調の差が顕著なこと、為替相場と収益との相関が強いこと、さらには業界大手企業間の再編に関する潜在的可能性が否定できないこと等により、今後の懸念材料は払拭し切れていない状況であります。」
主要顧客である国内電子部品業界は概ね堅調とされたため、従来の縮小・低迷認識は一時的に弱まった。一方、品種別の好不調、為替感応度、業界再編の可能性は残っている。 - FY2017再掲有価証券報告書
「当社が対象としている国内市場はまだしばらくは縮小傾向にあります。」
国内EDA市場の縮小傾向を引き続き主要リスクとして記載している。 - FY2017-Q3後退有価証券報告書
「当第3四半期累計期間における、当社の主要顧客である半導体およびFPD(Flat Panel Display)等の国内電子部品業界の業績は、下期に始まった急速な円安に後押しされる形で、一時的に概ね横ばいから回復の兆しが散見されるようになってきました。特に一部のスマートフォン関連分野においては需要の拡大により、回復基調が鮮明になってきました。しかしながら、このような一部の分野における業績回復は、急峻な為替変動等を起因とした一過性のものであり、業界全体としては採算面で厳しい状況に変わりはなく、業界再編も継続すると予測されているため、先行き不透明感は拭い去れません。」
急速な円安や一部スマートフォン関連需要により、一時的な回復の兆しが記載された。一方で、業界全体の厳しい採算状況と再編継続、先行き不透明感は残るとしている。 - FY2017-Q2悪化有価証券報告書
「当第2四半期累計期間における、当社の主要顧客である半導体およびFPD(Flat Panel Display)等の国内電子部品業界の業績は、国内景気の減速傾向が鮮明になりつつある中、長期化する円高、欧州および中国等の景気後退、スマートフォン需要の低迷等の影響を受けて、一部の分野を除くと概ね横ばいから低下に移行し始めました。」
国内景気の減速傾向が鮮明になり、国内電子部品業界は一部を除いて横ばいから低下へ移行し始めたと記載された。 - FY2017-Q1悪化有価証券報告書
「国内電子部品業界は、国内景気が回復基調から横ばい基調に変調する中、新興国の景気低迷や円高等の影響により、業績が横ばいから減少傾向に移行し始めました。」
事業等のリスク欄では重要な変更なしとする一方、経営成績分析では国内電子部品業界が横ばいから減少傾向に移行し始めたと記載している。 - FY2016初出有価証券報告書
「国内EDA市場においても、顧客である電子部品業界の影響により、市場規模の縮小と共にEDAツールの多様化・専門化傾向が顕著になってきております。」
国内市場は「まだしばらくは縮小傾向」とされ、製品販売以外のソリューション事業拡大や海外展開で対応するとしている。