償還価格引下げと価格競争による収益圧力
FY2016に初出。15回の記載のうち11回が「再掲」。直近の記載はFY2026。
シップヘルスケアホールディングスがこのテーマで「悪化」側に入ったのは2017年。同じテーマの他社の中央値(2020年)より3年早い。
テーマ全体が最も大きく悪化側へ動いたのは2025年。8社中3社が悪化側に。
直近の記載が「再掲」なのは、ほかに6社。
- FY2026再掲有価証券報告書
「病院経営を取り巻く環境が一段と厳しさを増す中、償還価格改定や価格競争に対応しつつ、安定的な収益を確保することが重要な課題であります。」
償還価格改定と価格競争による収益圧力が引き続き主要課題として記載されている。 - FY2021再掲有価証券報告書
「メディカルサプライ事業におきましては、償還価格の改定及び期初の新型コロナウイルス感染症拡大による医療機関の受診抑制や診療材料需要減少の影響を受けましたが、感染症対策商品の販売強化、グループ内の連携、経営効率化に努めた結果、業績は堅調に推移いたしました。」
償還価格改定による収益圧力に加え、受診抑制・診療材料需要減少の影響が生じているが、連携、効率化、感染症対策商品の販売強化で対応したと説明されている。 - FY2021-Q3再掲有価証券報告書
「メディカルサプライ事業におきましては、医療機関の受診抑制に伴う需要減少や償還価格改定の影響を受けながらも、グループ内の連携、経営効率化及び感染症対策商材の展開等により、業績は堅調に推移いたしました。」
受診抑制による需要減少と償還価格改定の影響が続く収益圧力として記載されている。 - FY2021-Q2再掲有価証券報告書
「メディカルサプライ事業におきましては、グループ内の連携及び経営効率化により、償還価格改定の影響を受けながらも業績は堅調に推移した一方、」
償還価格改定による収益圧力が引き続き存在することが記載されている。 - FY2021-Q1再掲有価証券報告書
「メディカルサプライ事業におきましては、償還価格改定の影響により利益確保は引き続き厳しい状況が続いておりますが、」
償還価格改定による利益確保の厳しさが引き続き記載されている。 - FY2020再掲有価証券報告書
「病院経営の経営改善策の模索から、診療材料の納入価格引下げの要求は厳しさを増しており、同業他社との価格競争も激化して利益確保は困難な状況が続いております。」
診療材料の納入価格引下げ要求と価格競争による利益確保の困難さが、課題として引き続き記載されている。 - FY2020-Q1再掲有価証券報告書
「昨年の償還価格改定の影響により利益確保は引き続き厳しい状況が続いておりますが、」
償還価格改定による特定保険医療材料等の利益確保の厳しさが引き続き記載されている。 - FY2019-Q3再掲有価証券報告書
「メディカルサプライ事業におきましては、償還価格改定の影響により、特定保険医療材料の販売における利益確保は厳しい状況で推移いたしましたが、」
償還価格改定による利益確保の厳しさが引き続き記載されている。一方、SPD施設運営の効率化により事業全体は概ね計画どおり進捗した。 - FY2019-Q2再掲有価証券報告書
「当社グループの属する医療業界におきましては、4月より診療報酬・介護報酬のダブル改定が実施され、特に医療材料の償還価格、薬価が大幅に引き下げられました。」
償還価格・薬価の引下げが実施済みであることが改めて記載されている。既存の制度改定による収益圧力に新たな種類のリスクが加わったとは記載されていない。 - FY2019-Q1顕在化有価証券報告書
「また、少子高齢化に伴う医療費の高騰や疾病構造の変化、最先端医療への対応、地域包括ケアシステムの構築等、業界再編への対応が迫られております。」
診療報酬・介護報酬のダブル改定に伴い、医療材料の償還価格と薬価が大幅に引き下げられたとされ、償還価格引下げによる収益圧力が当四半期の事業環境に実際に現れている。 - FY2018再掲有価証券報告書
「償還価格改定に備えた販売価格と仕入価格交渉を継続して、安定した収益の確保を進めてまいります。」
償還価格改定による収益圧力を前提に、販売価格・仕入価格交渉を継続する対応方針が示されている。 - FY2017-Q3悪化有価証券報告書
「新規大型SPD施設の受託による一時的な費用の増加、償還価格改定による競争の激化等により、利益率は低位に推移いたしました。」
償還価格改定を受けた競争激化が明示され、利益率が低位で推移する収益圧力として現れている。 - FY2017-Q2再掲有価証券報告書
「当社グループにおきましては、診療報酬、薬価及び償還価格の改定の影響を受けたものの、プロジェクト案件が期初計画に対して一部前倒しで計上されたこと等により増収増益となりました。」
償還価格改定の影響は継続しているが、当第2四半期累計期間では増収増益となっている。 - FY2017-Q1顕在化有価証券報告書
「一方で、本件経営統合に伴うアドバイザリー費用を計上したことや償還価格の改定等により減益となりました。」
償還価格改定による収益圧力が実際の減益要因として現れ、メディカルサプライ事業のセグメント利益は前年同四半期比29.9%減となった。 - FY2016初出有価証券報告書
「病院経営の経営改善策の模索から、診療材料の納入価格引下げの要求は厳しさを増しており、同業他社との価格競争も激化して利益確保は困難な状況が続いております。」
価格引下げ要求と競争激化が現在の収益確保を難しくしていると記載している。