世界各国の供給・製造・物流障害による事業中断リスク
FY2016に初出。8回の記載のうち2回が「顕在化」で、最初の「顕在化」はFY2017。直近の記載はFY2024。
サントリービバレッジ&フードがこのテーマで「悪化」側に入ったのは2024年。同じテーマの他社の中央値(2020年)より4年遅い。
テーマ全体が最も大きく悪化側へ動いたのは2018年。132社中32社が悪化側に。
直近の記載が「再定義」なのは、ほかに3社。
- FY2024再定義有価証券報告書
「当社グループでは、生産、原材料調達、物流、営業・販売活動について、事業継続計画を策定するとともに、有事の際の本部機能、インフラの分散等、有事対応体制の強化を継続的に図っています。」
供給・製造・物流障害リスクへの対応が、BCP、有事対応本部、インフラ分散、シミュレーションを含む事業継続体制として再整理されている。 - FY2024-H1悪化有価証券報告書
「欧州では、主要国における価格改定の影響等により増収効果があったものの、主要国における競争環境の激化や不安定な天候の影響、イギリスにおける工場稼働率低下等のサプライチェーン課題も影響し、為替中立ベースで減収減益となりました。」
英国の工場稼働率低下を含むサプライチェーン課題が新たに具体的な業績影響として記載され、欧州の為替中立ベースの減収減益に寄与した。 - FY2022供給障害要因の追加有価証券報告書
「気候変動、天候、自然災害、火災、作物の不作、疾病、労働力不足、労働衛生・労働安全上の問題、ストライキ、製造上の問題、輸送上の問題、供給妨害、政府による規制、国家間の対立、戦争の勃発、政治不安、テロリズム及び各国のエネルギー危機等様々な要因」
従来の供給網障害要因に、国家間の対立、戦争の勃発、各国のエネルギー危機などを明示的に加えている。 - FY2021再掲有価証券報告書
「気候変動、天候、自然災害、火災、作物の不作、疾病、ストライキ、製造上の問題、輸送上の問題、供給妨害、政府による規制、行政措置、感染症、労働衛生・労働安全上の問題、労働力不足、政治不安及びテロリズム等の事由により当社グループの製造又は販売活動に支障が生じる」
世界各国の調達、製造、輸送、販売に関するサプライチェーン障害リスクを継続している。 - FY2019再掲有価証券報告書
「気候変動、天候、自然災害、火災、作物の不作、疾病、ストライキ、製造上の問題、輸送上の問題、供給妨害、政府による規制、行政措置、感染症、労働衛生・労働安全上の問題、労働力不足、政治不安及びテロリズム等の事由により当社グループの製造又は販売活動に支障が生じる」
世界各国の原材料調達、製造、輸送、販売に関する供給網障害リスクを継続している。 - FY2018-Q3顕在化有価証券報告書
「一方で、社会的なトラック不足が継続し、猛暑による社会的な物流網の混乱も影響して、サプライチェーンコストが増加しました。」
供給・製造・物流障害リスクが、欧州のトラック不足と物流網混乱によるサプライチェーンコスト増として現実化した。日本ではアセプティック商品の自社製造能力不足も利益へのマイナス要因として記載されている。 - FY2017顕在化有価証券報告書
「自社製造ラインの一時的な停止に伴う供給能力の低下により、委託製造費用等のサプライチェーンコストが増加しました。」
供給・製造障害リスクが欧州での製造ライン一時停止と委託製造費用増加として現実化した。 - FY2016初出有価証券報告書
「気候変動、天候、自然災害、火災、作物の不作、疾病、ストライキ、製造上の問題、輸送上の問題、供給妨害、政府による規制、行政措置、伝染病、労働衛生・労働安全上の問題、労働力不足、政治不安及びテロリズム等の事由により当社グループの製造又は販売活動に支障が生じる結果、当社グループの製造又は販売能力が損なわれる可能性があります。」
原材料調達、製造、輸送、販売に関わる広範な供給網の障害要因を列挙している。