ドライバー等の人手不足と人件費上昇圧力
FY2016-Q2に初出。20回の記載のうち9回が「悪化」で、最初の「悪化」はFY2016。直近の記載はFY2026-H1。
SBSホールディングスがこのテーマで「悪化」側に入ったのは2017年。同じテーマの他社の中央値(2020年)より3年早い。
テーマ全体が最も大きく悪化側へ動いたのは2017年。15社中8社が悪化側に。
直近の記載が「再掲」なのは、ほかに18社。
- FY2026-H1再掲有価証券報告書
「顧客企業の物流効率化のニーズや労働力不足等を背景とした物流需要の取り込みに注力するとともに」
労働力不足は物流需要の背景として引き続き言及されている。事業等のリスクについては重要な変更がないとされ、人手不足リスクの新たな悪化や数値影響は示されていない。 - FY2025再掲有価証券報告書
「当連結会計年度(2025年1月1日~2025年12月31日)は、雇用・所得環境の改善や消費者マインドに持ち直しの動きが見られた一方で、人手不足やエネルギー・原材料価格の高止まり、さらには地政学リスクの高まり等が景気の後退懸念となり、先行きは依然として不透明感が継続する情勢となりました。」
人手不足が引き続き経営環境上の負担要因として記載されている。人手不足の具体的な悪化度合いや追加の数値影響は示されていない。 - FY2024顕在化有価証券報告書
「物流業界においても、半導体不況や物価高騰に起因した買い控え等による物流量の減少、その一方で、「物流の2024年問題」に象徴される輸送能力不足とコスト上昇が顕在化するなど、苦戦を強いられる状況が続いております。」
人手不足を背景とする輸送能力不足とコスト上昇が、「物流の2024年問題」に象徴される事業環境として顕在化したと記載している。 - FY2023悪化有価証券報告書
「国内においても、ドライバーの時間外労働の上限規制、いわゆる「物流の2024年問題」に直面し、人手不足や人件費の増加に拍車がかかるものと予想されます。」
ドライバー不足・人件費上昇リスクについて、時間外労働上限規制による「物流の2024年問題」が加わり、人手不足や人件費増加がさらに進む可能性が示された。 - FY2021再掲有価証券報告書
「同時に労働人口の減少にともない、物流事業のベースを支えるドライバーなど、経営資源の安定的確保も重要な経営課題と捉え」
労働人口減少を背景とするドライバー等の安定確保を、引き続き重要な経営課題として記載している。 - FY2020再掲有価証券報告書
「物流業界においても企業間物流の需要減少など、厳しい経営環境に直面しました。」
新型コロナウイルス下の需要減少に加え、人手不足を含む物流業界の厳しい環境が通期でも継続している。 - FY2019顕在化有価証券報告書
「当連結会計年度(2019年1月1日~2019年12月31日)は、ドライバーをはじめとする深刻な人手不足が引き続き経営の重荷となったことに加え度重なる台風等による被害などの影響があったものの、ネット通販の市場拡大に伴う物流需要の高まりや配送料金適正化の動きが浸透してきたことを背景に、当社の物流事業はサードパーティロジスティクス(3PL)を中心に順調に推移しました。」
深刻な人手不足が通期でも経営の重荷となり、物流事業への実際の負担として継続している。 - FY2019-Q3顕在化有価証券報告書
「他方で、運輸部門における慢性的なドライバー不足については、一部で機会損失が発生しました。」
慢性的なドライバー不足が実際に機会損失を発生させたと記載され、従来の人手不足リスクの事業影響が具体化している。なお、リスク自体の数値化はない。 - FY2019-Q2顕在化有価証券報告書
「一方、人手不足とりわけ深刻なドライバー不足は、一部で機会損失と人件費の上昇を招き、経営環境を圧迫しつつあります。」
深刻なドライバー不足が実際に機会損失と人件費上昇を招いていると記載され、従来の不足リスクが事業への影響として具体化している。 - FY2019-Q1再掲有価証券報告書
「当第1四半期連結累計期間(2019年1月1日~2019年3月31日)は、深刻なドライバー不足が依然として続いているものの、大手宅配事業者で始まった料金適正化の動きが浸透してきたことや、燃料単価が昨年に比して落ち着いていることなどが追い風となり、物流業界の経営環境は総じて堅調に推移いたしました。」
深刻なドライバー不足は依然として継続していると記載されており、リスクの存在自体に実質的な変化はない。一方、料金適正化の浸透や燃料単価の落ち着きは別の改善要因として示されている。 - FY2018-Q3悪化有価証券報告書
「物流業界では、慢性的な人手不足から派生する人件費、傭車費の上昇は依然として進行しており、燃料価格も高値圏で推移しました。これら原価上昇に加えて台風や地震等、自然災害が相次いだことに伴う一時的な作業負荷増など、コストコントロールに腐心を要する厳しい経営環境が続きました。」
人手不足が慢性化し、人件費・傭車費の上昇が進行しているとされた。燃料価格の高値推移や自然災害に伴う作業負荷増も重なり、コスト管理を要する厳しい環境が続いている。 - FY2018-Q2悪化有価証券報告書
「物流業界では、消費関連、生産関連貨物を中心に堅調な動きが見られるものの、燃料調達価格が一段と高い水準にとどまり、人手不足も常態化するなどコスト上昇に歯止めがかからない厳しい経営環境が続きました。」
人手不足が一時的な不足感ではなく『常態化』したとされ、コスト上昇にも歯止めがかからない厳しい環境が継続している。 - FY2018-Q1悪化有価証券報告書
「物流業界では、EC市場の堅調な伸びに加え年度末に関連した需要増から受注環境は強含みで推移しましたが、燃料の調達価格が高止まりしたことやドライバーを始めとする人手不足感が深刻化するなど、とりわけコスト面において厳しい経営環境となりました。」
燃料調達価格の高止まりと、ドライバーをはじめとする人手不足感の深刻化が記載され、コスト面の厳しさが続いている。 - FY2017悪化有価証券報告書
「また、ドライバーをはじめとする人手不足に起因する人件費や外注費増に加え、原油価格が上昇局面に入るなど、経営環境はますます厳しさを増しました。」
人手不足に起因する人件費・外注費の増加が明記され、経営環境が『ますます厳しさを増した』と表現された。 - FY2017-Q3悪化有価証券報告書
「その一方で、ドライバー、パート、アルバイト等の人手不足に起因する、人件費や外注費等のコスト上昇圧力も急速に増していることから、経営環境は複雑かつ厳しい局面が続いております。」
人手不足に起因する人件費・外注費などのコスト上昇圧力が『急速に増している』と表現され、厳しい経営環境が継続している。 - FY2017-Q2悪化有価証券報告書
「物流業界においては、ネット通販業界が急伸長を続ける中、ドライバーや庫内作業を担うパート・アルバイトの人手不足感が深刻さを増し、また、燃料費も上昇基調となったことから、経営環境の厳しさが一層増しております。」
ドライバーに加えて庫内作業を担うパート・アルバイトの人手不足感が深刻化し、物流業界の経営環境が一層厳しくなったと記載している。 - FY2017-Q1悪化有価証券報告書
「物流業界では、ドライバーや倉庫作業員などの人材不足が社会問題として広く認知されるようになり、経営環境は一層厳しさを増しました。」
不足する人材として倉庫作業員が明示的に加わり、人材不足が社会問題として広く認知され、経営環境が一層厳しくなったと表現された。 - FY2016悪化有価証券報告書
「物流業界では、ネット通販の拡大による物流需要の高まりや原油価格の低下による燃料費の負担軽減などで追い風はあった反面、相次ぐ災害や天候不順の影響による物流量の伸び悩み、一層顕著になったドライバー不足や企業間の激しい競争の継続など厳しい経営環境が続いております。その他事業は、主力の人材事業が人手不足の影響を受けビジネスチャンスはあったものの人手を確保できずに受注に及ばないという機会損失が増加しました。」
ドライバー不足が『一層顕著』になったと表現され、人材事業では人手を確保できず受注に至らない機会損失の増加も記載された。 - FY2016-Q3再掲有価証券報告書
「また、ドライバー、パート、アルバイト等の人手不足は、人件費上昇圧力等となり厳しい環境に直面しております。」
ドライバー、パート、アルバイト等の人手不足と人件費上昇圧力が引き続き物流事業の厳しい環境として記載されている。人手不足と上昇圧力は現実の事業環境として表現されている。 - FY2016-Q2初出有価証券報告書
「物流業界におきましては、引き続き力強さを欠いた個人消費や企業の経済活動により、国内外の荷動きの低い伸び、ドライバー、パート、アルバイトの人手不足に加え人件費上昇圧力に直面し依然として厳しい経営環境にさらされております。」
物流業界の環境として、ドライバー・パート・アルバイトの不足と人件費上昇圧力がリスクとして記載されている。