オービックの株価は反発後に2%割れ近くまで配当利回りが低下しているが、今期の中間決算発表を前に利益の伸びと株主還元の動向が焦点となる。決算発表は10月27日を予定している。
オービックは年初来安値から46%高となり、現在の株価は5332円付近で推移している。配当利回りは現在1.7%台と低水準だが、今期の予想配当金は94円とされ、予想利回りは約1.76%となっている。
同社は営業利益率が高く、前期は65.7%と売上高の多くを利益として確保する構造を持つ。自社開発・直接販売の体制により中間マージンを抑え、原価の多くを自社人材の固定費で賄っていることが強みとなっている。
キャッシュ・コンバージョン・サイクルが長期にわたりマイナスを維持しており、在庫をほとんど持たないビジネスモデルが資金回収を早めている。26年3月期にはフリーキャッシュフローの約9割を配当と自社株買いに回すなど、株主還元が強化されている。
第1四半期は売上高・純利益ともに2桁の成長を示し、進捗率は期初予想を上回る傾向が続く可能性があるが、今期の通期予想は据え置かれている。中間決算では利益の伸長が焦点となり、配当性向の高止まりが株主還元の継続に寄与する見込みだが、PERは約28倍と割安感には乏しいとの見方もある。