8日の外国為替市場で円は対ドル154円台前半の高値圏をつけ、日銀の利上げ観測を背景に一段の円高余地を探る動きが続いた。債券は買いが入る見込みで、5年国債入札の実施が予定されている。
8日夕方以降、米国祝日で薄商いとなる中、円は一時154円06銭と2月以来の高値を付けた。日銀の利上げ観測を背景に円高余地を探る動きが強まり、155円を割り込んだことでストップロスを巻き込み、円買いが加速した。
みずほ銀行の長谷川久悟マーケット・エコノミストは、円急伸はサプライズと評価しつつ、来週の中銀ウィーク前に膠着する可能性もあると指摘した。
野村証券の奥村任チーフ金利ストラテジストは、ドル・円が155円を下回ったことで相場は転換点との見方が広がるとし、米CPIの発表を前に円高のスピードは緩む可能性があるとみた。
債券市場では先物夜間取引で中心限月9月物が上昇、発行予定額は2兆5000億円程度の5年利付国債入札が予定されている。奥村氏は債券相場は底堅く推移すると予想し、入札は需要が集まり「無難」に消化されるとみている。