9日午前の東京外国為替市場でドル・円は1本値158円を挟み、方向感が乏しく膠着が続いた。米長期金利の高水準と原油相場の失速、介入警戒感が絡み、上にも下にも大きく抜け出せない状況が続いている。
9日午前の取引ではドル・円が157円76銭から158円14銭、ユーロ・円は176円98銭から177円51銭、ユーロ・ドルは1.1210ドルから1.1228ドルのレンジで推移していた。新たな方向性は見られず、前日の水準からわずかにドル安・円高方向へ振れた程度だった。
米10年債利回りは依然高水準だが弱含み、原油先物の動きがドル買いを抑える要因となっている。複数の材料が交錯し、投機筋も一方向へ傾くことを避けている。高市早苗首相の発言は市場への直接的な影響を限定的とみられている。
シカゴIMMの円ポジションは中立寄りへ変化し、円ショートが解消され円ロングが一時急増した後に再び縮小して中立に近い水準まで戻っている。日米金利差は当面縮小せずとの見方が支配的で、レンジ相場が継続するとの見方が広がっている。
アジア通貨は総じて小動きで、ドル指数は0.1%程度安い水準を推移。ドルの下値を支える材料は限定的で、明確なトレンド形成には時間を要するとの見方がある。