ドル円は158円近辺で膠着感が続く見通し。FOMC議事要旨の公表後、市場の反応は限定的で、日銀のさくらリポートや支店長会議が今後の鍵となる。
8日の東京市場ではドル円が1ドル=158円近辺でのもみ合いを維持する見通しで、前日には中東情勢を背景とした原油高・米長期金利の動きがあったものの、米10年債入札の好調で長期金利の上げ幅は縮小した。FOMC議事要旨の公表後も市場の反応は限定的で、方向感を欠く展開となっている。
前日のニューヨーク市場では円は一時157円台後半まで上げた後、米長期金利の動きに応じて再びドル買いが優勢となり、結果としてドル円のレンジは158円近辺にとどまった。関係筋は、議事要旨で年内の追加利上げが多数派であった点は織り込んだとの見方を示すが、実際の市場反応は薄かった。
外為市場関係者は5営業日連続で158円00銭を挟んだもみ合いを指摘し、地政学的リスクの高まりと欧州の財政問題が相場の膠着を続けさせる要因とみている。本日以降は日銀のさくらリポート・支店長会議の結果次第で、膠着を抜け出す方向が決まる可能性がある。
ユーロ円の動向はフランス財政問題の影響でユーロ安が進み、クロス円経由で円相場にも影響が及ぶとみられている。市場は日米の金利動向と地政学的リスクの絡みを見極めつつ、方向感を探る展開が続く見込み。