建設業界の人手不足が深刻化する中、Arentが鍜治田工務店にAI工程管理ツールPROCOLLAを導入。過去データを学習したAIが工程計画のたたき台を作成し、属人化の解消を目指す。
建設業界では2024年問題以降の時間外労働規制や熟練技術者の退職による技術継承の課題が強まり、DXによる生産性向上が加速している。競合他社ではANDPADのプラットフォーム化やPhotoructionのAI図面解析などが進み、AX(AIトランスフォーメーション)が広がっている。Arentは暗黙知の民主化を掲げ、2026年6月期には売上高が58.3億円と前年同期比44.7%増を達成するなど、建設・プラント業界向けのDX支援で存在感を高めている。
今回導入されたPROCOLLAは、大林組とArentが共同開発したSaaS型ツールであり、過去の工程表データを学習したAIが計画のたたき台を作成する。人間が微調整を行う運用を検証し、工程計画の判断基準を言語化して属人化の解消につなぐ。クラウド上で情報を共有でき、関係者が最新の工程情報を参照できる環境を整えている。
将来的には工程情報に金額や担当部署を掛け合わせ、見積・支払管理や出来高算出への応用を検証する方針。鍜治田工務店は創業100年以上の歴史を持ち、BIM戦略部の設立や現場ナビ工程を提供する構造ソフトとの連携を通じ、システム連携による業務効率化を見込んでいる。AIを活用した工程管理の標準化は技術承継のデジタル化にも寄与する可能性がある。