SWCCが東電パワーグリッドの変電所工事で、図面を必要としない3D設計を実現した。独自のADitorを使い、PIMの概念を現場計画へ適用した初の事例として発表した。
SWCCは2026年10月29日、東京電力パワーグリッドの変電所工事において、ADitorを用いた工事計画策定を初実施したと公表した。これにより、2D図面中心だった設計作業を図面レスの3Dモデル化へ移行させる試みが実現した。
背景には、更新時期を迎える電力インフラと、少子高齢化に伴う熟練技術者不足、生成AI需要の拡大がある。競合他社もデジタル化を進め、古河電気工業は約1000億円の投資で光ファイバー生産能力を強化するなど、現場のデジタル化競争が活発化している。
ADitorは市販カメラで撮影した映像から高精度の3Dベースモデルを生成し、現場の既設設備と新設ケーブルの干渉をデジタル上で確認できる。図面作成や現地確認の工数削減と、関係者間の視覚的共有による合意形成の迅速化が狙いとされる。
SWCCは中期経営計画 Transformation for Growth SWCC 2030で、ソリューション提案型企業へ転換を掲げ、ADitorの適用領域を変電所以外の設備更新へ拡大する方針を示す。今後、インフラ更新と保守のデジタル化を推進する基盤技術としての普及が期待される。