東京市場でドル円は158円前半を中心に方向感が乏しい展開が見込まれ、米雇用指標の発表と中東情勢リスクをにらんだ動きが続く。来週のFRBと日銀の政策発表を前に、想定レンジは157円50銭~158円60銭とされ、上値と下値の節目が市場の焦点となる。
22日の東京市場ではドル円が1ドル158円台前半を中心に方向感を欠く見通しとなっている。前日の海外市場では原油安を背景に米長期金利が低下し、円買いが先行したが、中東情勢の緊迫化を受けてドル買いが入り持ち直した。市場関係者の想定レンジは157円50銭~158円60銭となっており、来週の米FRBと日銀の金融政策発表を控え、積極的なポジションの傾きは限定的と見込まれる。
前日の海外時間にはドル円の上値重さが意識された一方、米ハイテク決算を受けた投資家心理の改善でドルの安全資産としての需要が変化する可能性が指摘された。中東情勢の緊迫化や原油高はドル需要を下支えする要因となり得る。来週のFOMCを前に金融政策の見通しを大きく変える材料は乏しく、相場の焦点は米金利の方向性に移っている。
円安が進むと輸入物価の上昇による企業収益への影響がある一方、円安が輸出企業には追い風となる可能性がある。片山財務相は物価上昇が賃金上昇を伴うインフレへ移行しつつあるとの認識を示し、政府と日銀の政策に隔たりはないとの見方を示した。日銀の追加利上げ観測が高まれば円買い介入の警戒感が高まる場面もあり得る。