アクセルスペースホールディングスの2027年2月期の商用運用開始見通しが遅延し、今期の売上見通しが大幅に下方修正された。原因は高機能電力増幅機の熱対策の不具合とされ、3期分の運用計画にも影響が及ぶ見込みだ。
6月から8月の期中決算で原価の一部を特別損失として計上し、今期の売上高は90億円から67億円へ減少した。営業損失は8億円の赤字から23億円へ拡大、経常損失は1.5億円から17億円へ、純損失は2.4億円から36.5億円へ拡大した。
原因は高速通信の電力増幅機の熱が十分に逃げず内部部品が異常になった点とされ、同設計を含む衛星の回収・検証を進めている。低速通信は別の増幅機で運用していたが、高速通信用の機器設計に課題があった可能性が高い。
同社は3機の同設計を搭載する衛星について商用運用を2027年2月開始へと遅らせる方針を示し、今期の売上・利益の回復には時間を要すると見込む。加えて外部の専門家による検証を行うアドバイザーリーボードを設置する予定で、最終報告は1ヶ月半程度後を想定している。
ペールブルー車との契約を含むアクセルライナー事業の売上見通しは、契約解除の検討が進む中で影響範囲を保守的に織り込み、保険の適用範囲は今回の不具合では対象外となる見通しだ。防衛省関連の案件については個別の影響は現時点で回答を替えるとしている。