大島造船所は香焼工場の建造能力強化を目的に180億円規模の設備投資を進める方針を示し、国の造船業再生基金を活用する。2031年までに年間建造隻数を4隻から10隻へ拡大する見通しを示している。
大島造船所は長崎県西海市の本社で記者会見を開き、香焼工場の建造能力を大幅に強化するために180億円規模の設備投資を進める方針を明らかにした。基金の活用を前提に、同工場の生産体制を拡充する計画を示した。
資金面では国の造船業再生基金を活用する予定で、基金は最大約61億円の支援を想定していると説明された。山口眞社長は造船が日本の必須産業と認識され、設備投資と更新を加速できるとの考えを示している。
香焼工場は三菱重工業から22年に取得したもので、工場面積は約96万平方メートル。今後はクレーンなどの整備を通じ、バルクキャリアーを中心とした建造能力の向上を目指す。
同時に浮体式洋上風力発電の基礎部分の量産に向けた設備整備も進める。造船建造と両立できる体制を構築する方針で、年内の具体的な着手時期は公表されていない。