ニューヨーク市場でドル・円は一時159円台後半から160円を上抜けし、終値は160円09銭。160円突破を背景に為替介入への警戒感が強まり、FRBの利上げ見通しや財務当局の発言が相場を左右した。
28日のニューヨーク外為市場でドル・円は159円41銭まで弱含んだのち、160円20銭まで上昇し、160円09銭で引けた。米経済指標の発表後、FRBの発言で利上げ観測が強まりドルが買われた。
ウォーシュFRB議長の講演で、物価が目標に向かって十分な速さで改善する必要があるとの発言があり、9月の利上げ確率が高まったことでフェドウォッチの見方が変化した。一方で財務長官ベッセントの書簡をきっかけに、円の過度な動きには警戒感が広がった。
160円を上抜けたことを受けて、政府・日銀の介入警戒が一段と強まり、当局のけん制姿勢を示す発言が相場の緊張感を高めている。
日本の財政悪化懸念による円売りの根強さも背景にあり、米ドル安円高の局面が続く可能性は低いものの、160円ラインが防衛ラインとして意識され、上値は抑えられやすい状況が続くと見る向きが多い。