ドル円は160円視野の上値探り展開が続く見込みで、前日のNY市場での高値と米長期金利の動向が下支え要因として挙げられている。国内要因として財政懸念や日銀の政策期待も市場の焦点となっている。
外国為替市場でドル円は160円を視野に入れた上値探りの展開が見込まれ、前日のニューヨーク市場では159.18円まで上昇、東京時間も159円台を軸とした底堅い値動きが予想される。米財務省の国債買い戻し拡大を受けたドル買いは一服しつつも、財政悪化懸念が根強く市場の視線は再び160円へ向かっている。
米長期金利の動向には引き続き注目が必要で、財務省の買い戻し拡大発表を受けて一時低下した長期金利は再び上昇。10年債利回りは4.71%台、30年債利回りは5.26%台まで上昇し、日米金利差の拡大がドル買いを支援している。
米経済指標の堅調さもドルを支え、新規失業保険申請件数は市場予想を下回り雇用環境の底堅さを示した。8月のフィラデルフィア連銀景況指数も上振れし米景気の強さが改めて確認された。
国内要因では高市政権の積極財政による財政悪化懸念が円売り圧力を生み、日銀が9月の金融政策決定会合で追加利上げに動くとの観測が強まる一方、円安基調の修正には至っていない。
ニューヨーク時間には米国のPMI速報値など経済指標の発表が控え、米長期金利の急上昇がドル円の上値を再度押し上げる可能性がある。週末を控えた持ち高調整や介入警戒感も相場の神経質な動きを助長している。