ソリダイムの米国NAND工場計画が浮上。最大1000億ドル規模の投資検討とともに、米政府との協議で大連工場の搬入承認を活用して資金を米国工場建設に充当する案が報じられている。
SKハイニックスの米国子会社ソリダイムが、NANDフラッシュ半導体工場を米国に新設する案を米政府と協議していると伝えられた。投資規模は長期で最大1000億ドルに達する可能性があると報じられており、具体的な建設費用の確保を巡る協議が進む。現地の場所としてニューヨーク州などが検討されているとの情報も併せて伝えられている。
一方でソリダイムは中国・遼寧省大連のNAND工場の生産設備搬入を認めてもらえるよう、米政府へ働きかけているとされる。大連工場の生産効率を高めることで米国工場建設資金の確保に役立つとの説明があったという。米政府は既存工場の運営を認めつつ、生産能力拡大や高度化を目的とする新規装置の搬入は原則として承認しない方針を示している。
ブルームバーグはこの件を複数の消息筋の話として報じ、ロイターも15日に同様の観点で伝えた。ソリダイムは報道へのコメントを避けつつも、世界各地でNANDメモリー工場を検討しており、決定事項は未定と語った。SKハイニックスはプレIPO・IPO検討の中断を公表したが、米国内で新規生産施設を確保する必要性自体は変わらず、時期や規模、資金調達方法を引き続き検討するとしている。
なお米国政府の半導体輸出規制の影響が不確定要素として残る。商務省はVEUの地位を一部工場から撤回しており、米国産装置の輸出には新たな許可が必要になる場合がある。これにより現地の装置搬入計画に変化が生じる可能性が指摘されている。