米セキュリティ大手パロアルトネットワークスは2026年度第4四半期決算で売上高が前年同期比34%増の34.1億ドル、ARRは63%増の91億ドルへ拡大。さらにNTTデータとの複数年戦略提携を正式発表した。
パロアルトネットワークスは2026年度第4四半期決算で売上高が前年同期比34%増の34.1億ドル、調整後EPSが1.02ドルとなり、市場予想を上回る結果となった。サブスクリプション型の次世代セキュリティARRは63%増の91億ドルに達し、ARRの成長が継続していることを示した。一方でGAAPベースの赤字が2.82億ドルとなり、買収関連費用や統合コストが短期的な利益を圧迫した。
同社は2027年度の売上高を141億〜142億ドル規模とする成長見通しを示しており、AIを活用したセキュリティの需要拡大を背景に中長期での成長余地が見込まれる。決算後には株価の動きが不安定となる場面もあったが、利益率改善やキャッシュ創出力の強化が株価の焦点となっている。ARRの持続的拡大と新規顧客獲得が今後の成長を左右する可能性がある。
NTTデータとの戦略的提携は、AI時代のサイバーセキュリティ市場での共同ビジネス展開を加速する材料として注目される。提携は複数年にわたり、2029年までに共同ビジネス10億ドル規模を目標としている。NTTデータのグローバル顧客基盤と導入支援力を活用することで、大企業・公共分野への展開が進み、アジア市場での成長余地も拡大する見込みだ。提携内容にはAIセキュリティ、脅威情報、クラウド保護、運用サービスなどが含まれる。
パロアルトネットワークスの成長シナリオとしては、AIセキュリティ需要の拡大とクラウドセキュリティ事業の拡大、NTTデータとの協業効果が重要となる。特にクラウド保護サービスのPrismaシリーズやAI活用のCortexシリーズを軸に、ゼロトラストやSASEなどの統合型セキュリティサービスへの需要が高まる見込み。