ポッドキャスト番組で経済学者の飯田泰之氏が、政府がデフレ脱却宣言を出さない背景や日銀の利上げ方針について持論を展開。過去の金融緩和の失敗を踏まえ、利上げのペースを慎重に見極めるべきだと指摘した。
ポッドキャスト番組「飯田泰之の経済Zoom Up」において、飯田泰之氏は政府がデフレ脱却宣言を出せない現状の苦慮を語り、現在の景気認識と情報発信の矛盾を指摘した。国内では実質的にはデフレではなくても、景気が悪いとの認識が強く、政府が好景気を前面に出すことに難しさがあると述べた。
日銀の金融政策については、過去に緩和を続けて投資を促した経緯を踏まえ、インフレになった際の引き締めが約束違いになるとの批判を示した。1999年のゼロ金利解除や2006年の量的緩和解除といった歴史を例に、物価がゼロを超えた途端に引き締めたことが信認を損なうと警鐘を鳴らした。
市場の追加利上げ観測についても「ペースが早い」と苦言を呈し、1%程度までの利上げは理解できるとしても、景気を冷やす拙速な引き締めは慎重さを要すると強調した。