ニューヨーク市場で円は対ドルで一時155円47銭と5月以来の高値圏に達した。日銀の高田審議委員の連続利上げ観測とFRBウォラー理事の据え置き発言が背景とされます。
ニューヨーク外国為替市場で円は対ドルで急伸し、一時1ドル=155円47銮と前日比で大きく円高・ドル安となった。日銀が9月の金融政策決定会合で利上げペースを加速させるとの観測が強まったことに加え、FRBの高官が次回会合での利上げを否定的には見ない姿勢を示したことが背景として挙げられている。
日銀の高田創審議委員の講演で、従来の年2回の利上げ観念を超えた連続利上げの可能性が示唆されたとの解釈が広がり、市場は日銀の政策見通しの変更を示唆したと受け止めた。介入観測は浮かぶものの、日銀の資金需給データには介入を示す証拠が確認されず、日銀の金融政策見通しの変化が主因との見方が大勢となった。
財務省は臨戦態勢を強調し、日米金利差の見通しや為替水準の具体的な言及を避けつつも市場動向を注視している。GPIFの資産配分見直し観測も円買い材料として取り上げられ、日米の金利差縮小への見方が強まる中で円高圧力が続く可能性があるとの声がある。FRBのウォラー理事は、今後の指標次第で利上げを検討する可能性を残しつつ、インフレ鈍化が確認できれば現行金利の据え置きを支持する姿勢を示した。
GPIFの資産配分見直し観測や日銀の利上げ観測が円高材料として伝わり、ドル円のボラティリティは高止まりするとの見方が示された。