宮城県は水資源を強みとして、半導体大手SKハイニックスの日本での工場新設検討を受け、用地整備と水供給体制の整備を着実に進めている。
PSMCの宮城進出計画は白紙撤回されてから2年が経過した。AI需要の拡大を背景に、SKハイニックスが日本国内での工場新設を検討しており、宮城県は水資源の豊富さを優位性の核として位置づける。
漆沢ダムの放流水が宮城県内の工業用水道に流れ込み、奥羽山系を通じて大衡村と大和町を結ぶ工業団地群へ日量最大約5万8500トンが供給可能な体制が整っている。現状の契約水量は日量約2万トンで、供給能力には余裕がある。
宮城県は半導体誘致を見据え、第二仙台北部中核工業団地で約30万平方メートルの用地造成を完了。レディーメード方式で事前整備した土地を活用し、造成費として28億円を先行投資した。知事はこの用地を“虎の子”と呼び、安定的な水資源確保を誘致の肝と位置づける。
今後は水需要の拡大を見据え、吉田川上流の南川ダムの水を工業用水として供給できるか調査を開始する。こうした布石は、宮城での半導体工場誘致を加速させる狙いとされる。
宮城県内の半導体関連企業6社が台湾・新竹で開催されたセミナーに参加。宮城と新竹の産業交流を図る機会として位置づけられている。