日中関係の悪化が指摘される中、中国国内で日本企業の中国進出は減少傾向にある。習近平政権の対日姿勢の変化と経済指標を踏まえ、日本企業の中国離れが進む背景を整理する。
日中関係の悪化が取り沙汰される中、日本企業の中国進出は減少傾向にあり、帝国データバンクの調査によれば、中国に進出する日本企業は2026年6月時点で1万118社と、過去最多だった2012年の1万4394社を29.7%下回っている。企業は地政学的リスクや政策の不確実性を理由に、中国事業の縮小・再編を進めている。
一方、中国側は日中関係の悪化にも関わらず、日本企業に対して中国でのビジネスを継続してほしいとの意向を示しており、日中外務省の局長級協議後には日本企業経営者と面会する動きが報じられた。
経済面では中国の成長鈍化が指摘され、2013年から2025年までの習近平政権の平均成長率は5.9%と、改革開放以降の他の政権と比べて低位にあり、2026年1-9月の実質GDP成長率は前年同期比4.6%となっている。これらの背景から、日本企業の中国事業に対するリスク・不確実性が高まっているとの見方が示されている。
こうした状況下で、日本企業は中国離れを加速させる一方、日中関係の緊張と協力の両立をどう進めるべきか、距離を保ちながら必要な協力を進めるべきだという見解が提示されている。背景として、歴史認識や政治体制の違いが日中関係の安定性を左右すると指摘されている。