ベッセント米財務長官が来日中、日本の経済政策に対する不満を述べ、日銀が独立性を巡って追及された。高田審議委員は物価上昇リスクに対応するため機動的な利上げを進めるべきとの考えを示した。
ニューヨーク・タイムズは、ベッセント米財務長官が今年5月来日した際、都内の高級店で片山財務大臣と夕食を共にし、日本の過剰な円安がインフレを悪化させるとの認識を示し、日銀の独立性などを追及したと報じた。長官は日銀が利上げをすれば状況が改善すると述べたとも伝えられる。
また、8月末のG20で、日本政府や日銀が円高につながる措置を講じるべきだとの見解を示し、1日には記者会見でリフレ政策をやめるべきだと述べた。高市政権の積極財政の見直しや円安是正に向けて日銀の利上げを事実上求めた格好となる。
一方、日本側ではリフレ派と日銀の間での対立は薄いものの、インフレ下でのリフレ政策のリスクは認識されつつある。日銀の高田審議委員は9月1日の講演で、一定のペースや幅にとらわれず機動的に利上げを進めるべきだと指摘した。