バルテス・ホールディングスはソフトウェアテストを軸に事業を展開しており、IRインタビューで教育事業や自動化ツール、セキュリティなど成長戦略を詳述した。2024年5月に実施した内容をもとに、事業の強みと今後の方針が整理されている。
創業2004年4月、関西でソフトウェア開発会社を経営していた創業者が品質問題を背景に設立。テストの重要性を認識し、テスト専門のプロ集団として教育とノウハウ蓄積を重視してきた。初期はSESで大企業へ人材を派遣する形からスタートし、教育を充実させることでバルカレ事業の基盤を築いた。
2008年のリーマンショックを契機に事業を多角化。製造業の組み込み系中心から、インターネット企業にも取引を拡大し、エンタープライズ系の大型案件を継続。2019年5月に東証マザーズ市場へ上場し、同市場のIPO企業として注目を集めた。
事業概要として、ソフトウェアテストを軸に金融を含む幅広い業界と取引。高スキルのテスト専門エンジニアを500名超保有し、エンタープライズ向けの長期契約と高単価を強みとする。上流工程からの品質向上支援や自社開発のテスト自動化ツール、サイバーセキュリティ診断などのサービスを提供する。
成長戦略はエンタープライズ市場の安定性を重視しつつ、ツール事業をサブスクリプションで拡大。自動化の高度化を進め、ノータッチ型のプラットフォーム開発を目指す。教育事業のバルカレを通じた認証制度とeラーニングで品質教育を強化し、M&Aを通じた開発サービスの拡張とホールディングス体制の強化を図る。
投資家へ向けた見通しとして、業界の成長性は大きいとしつつ、現状の市場評価は低めと認識。中期計画は保守的な前提で掲げる一方、創業30周年後の10年を視野に売上高1,000億円を目標に掲げる。