日米協調介入後、円安阻止を狙った動きにもかかわらず、対円以外の通貨に対して米ドルが急落する展開となった。ユーロは上昇し、米ドル高への戻りは一部にとどまっている。
円安阻止を目的とした日米協調介入が再開されたあと、ユーロ/米ドルは大きく上昇した。米ドル/円は円安阻止の効果が薄かったとみられ、直後には米ドル高・円安に戻るものの、円以外の通貨に対しては米ドル安が広がる展開となった。
ユーロ/米ドルは現在120日移動平均を大きく上回っており、投機筋のヘッジファンドは米ドル買い・ユーロ売りのポジションで含み損が発生した可能性がある。CFTCの統計では8月18日現在、ヘッジファンドはユーロ売り越し5.9万枚と示される。これにより、ユーロ高・米ドル安が損益分岐点を超える場合、ユーロ買い・米ドル売りの動きが拡大する余地があるとの観測がある。
過去の事例では、1998年6月の円安阻止介入は米ドル売り・円買い介入だったが、今回は米ドル売り介入を回避したとされる。米当局が米ドル売り介入を選択しなかった背景には、円安阻止の目的が米ドルの急落を招く可能性を懸念したためとの見方がある。なお、今回の介入後も米ドル安は円以外の通貨に対して拡大している。